21231 キリスト教倫理学(基礎論A)
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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l口 吉隆 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 基礎倫理 |
講義内容 | 倫理とは何か、キリスト教倫理の固有性はどこにあるのかを学ぶ。人間の自由と意志、良心と根本的決断に基づく人間的行為がどのように行われるか、その行為を行う人の責任倫理と人間形成を論じる。そのためには聖書の教えとキリスト教信仰に裏づけられた自然法とキリストの福音との関係、教会の伝統的な教えと歴史的な変化をも見極める必要がある。また、倫理規範や法との関係のみでなく、宗教における罪悪と救済の可能性を解明しなければならない。このように人間の倫理は単に義務を果すことや禁令を厳守するということだけでなく、人格として応答する責任を果すことであると理解される。 |
学修目標 | ■■■■■ |
講義計画 | これらの内容を次の順序で講述する。 (1)倫理とキリスト教倫理 (2)聖書における倫理の展望 (3)キリスト教倫理の固有性 (4)人格と責任 (5)自由と人間的行為 (6)根本的選択 (7)良心と人間形成 (8)法と規範とキリストの掟 (9)罪と回心と救い これらのテーマを特に第二ヴァティカン公会議の公文書で展開された教えを中心にして、キリスト教倫理の刷新に注目しつつ歴史的変化と伝統的理解を学ぶように努める。こうして人間的行為と責任ある人格形成のために求められる倫理の基礎づけが可能になると思われる。 |
評価方法 | 授業への積極的参加40%及び、レポート60%により評価する。 |
テキスト | l口吉隆著『伝統と刷新—キリスト教倫理の根底を探る—』(南窓社)および講義録。その他参考文献を提示する。 |
その他 |