南山大学

 
指定
期間
夏期後半
単位
年次
2〜4
担当者
鳥巣 義文
他の科目との関連 聖書学、神論、キリスト論の基本的知識を前提とする。
他学科履修
副題 キリスト教の啓示理解について
講義内容 本講義では、カトリック教会の公文書に説かれる啓示、伝承、聖書などの理解を確認した後、キリスト教以外の啓示宗教との比較を通して、キリスト教の啓示理解の特徴を吟味していく。
学修目標 キリスト教の啓示理解が主たる学修目標であるが、本講義を通して、つぎの3点を試みたい。まず、(1)カトリック教会の公文書を読んで、そこに説かれる啓示をはじめとする伝承、聖書についての理解を確認する。つぎに、(2)他宗教の中でも、啓示宗教と称される宗教の啓示理解との比較をする。そして、(3)対話的な相互理解の可能性の模索とキリスト教的啓示理解の特徴を発見するよう試みる。
講義計画 1 オリエンテーション
2 カトリック教会の公文書について
3 啓示とは何か(1)
4 啓示とは何か(2)
5 伝承と聖書をめぐる議論について(1)
6 伝承と聖書をめぐる議論について(2)
7 教会の生活と信仰の感性の育成について(1)
8 教会の生活と信仰の感性の育成について(2)
9 他宗教の啓示理解との比較(1)
10 他宗教の啓示理解との比較(2)
11 キリスト教的啓示の特徴について(1)
12 キリスト教的啓示の特徴について(2)
13 キリスト教的啓示の特徴について(3)
14 まとめと展望
15 定期試験
評価方法 出席状況とリアクションペーパー提出による議論への参加(以上2割)、定期試験(8割)によって判断する。
テキスト 南山大学監修『第2バチカン公会議公文書全集』(サンパウロ、1995年)に収録されている「神の啓示に関する教義憲章」。また、適時プリントを配布する。

【その他】参考文献として、鳥巣義文『対話と告白—キリスト教とイスラームの神理解をめぐって』(新世社、2001年)を挙げておく。他の参考文献は、講義中に紹介する。
その他