南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
杉崎 鉱司
他の科目との関連
他学科履修 (その他)参照
副題  ことばの科学的研究入門(文の構造と言語習得を中心に)。
講義内容  ことばはヒトという生物種にのみ与えられた性質であり、またヒトに生まれると誰でも身につけることができる性質です。従って、いまだ謎の多いヒトのこころ/脳の仕組みを理解するには、ことばを科学的に研究することが最も近道となりそうです。
 この授業では、英語・日本語の文の持つ構造的性質とその獲得過程を主な題材として、ことばの科学的研究を行う方法とその主要な成果について学びます。表面的に異なるこれらの言語に共通する性質があること、そしてそれらの性質がヒトに生まれつき与えられていると考える根拠があることなどについて解説します。
学修目標 以下の点を理解することが目標です。
 1.言語学とは何を目指した学問であるか。
 2.言語学における基本的研究課題は何か。
 そして、どのような方法でそれに取り組んでいるのか。
 3.ヒトに生得的に与えられた言語知識が存在すると考える根拠は何か。
 またその証拠は何か。
 4.日本語と英語の文構造はどのような点で共通であるか。また、それはなぜか。
講義計画 1.こころ/脳の科学としての言語学
2.言語習得の論理的問題
3.日英語の文構造 [1]
4.日英語の文構造 [2]
5.日英語の文構造 [3]
6.Xバー理論 [1]
7.Xバー理論 [2]
8.日英語の比較 [1]
9.Yes/No疑問文の形成と構造
10.Wh疑問文の形成と構造 [1]
11.Wh疑問文の形成と構造 [2]
12.日英語の比較 [2]
13.日英語の習得と生得的言語知識 [1]
14.日英語の習得と生得的言語知識 [2]
15.定期試験
評価方法 以下に基づき評価します。
 1.授業への積極的参加・授業の終わりに短い課題を提出 50%
 2.定期試験                     50%
テキスト  使用しません。必要に応じてプリントを配布します。
その他  日本文化学科生以外は他学科履修可。
 日本文化学科生は、24346言語学概論Aに登録すること。