南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
渡部 森哉
他の科目との関連 「考古学概論A」を既習であることが望ましい。
他学科履修
副題  国家の考古学−インカ国家の実像−
講義内容  世界には、国家という政治組織が形成された地域とされなかった地域がある。この授業では、考古学の立場から、国家社会と非国家社会を比較し、国家の特徴について考える。
 南アメリカ大陸の西部に15、16世紀に台頭したインカ国家を具体的事例として取り上げる。
学修目標  人類が作り出す、組織・制度の、成立・維持・崩壊のプロセスを考える。また、文字資料なしに、国家という複雑な組織について研究する難しさと面白さを知る。
講義計画 1.イントロダクション
2.国家とは何か−近代国民国家と古代国家−
3.古代国家の神話−古代国家成立のモデル−
4.インカ国家の誕生−インカ国家(1)−
5.アンデス社会の基本原理−インカ国家(2)−
6.インカ国家の政治組織−インカ国家(3)−
7.インカ国家の経済組織−インカ国家(4)−
8.図像とキープ−インカ国家(5)−
9.インカの王様−インカ国家(6)−
10.インカ国家の地方支配−インカ国家(7)−
11.スペインとインカ
12.旧大陸の古代国家と新大陸の古代国家
13.国家に抗する社会
14.まとめ

 パワーポイントを使用しながら授業を行う。毎回感想・質問を書いてもらい、質問に対しては次の授業の冒頭で答える。
評価方法  出席・平常点20%、小レポート10%、期末レポート70%。
 小レポートは現代の国家について調べてまとめてもらう。
 期末レポート:何らかの組織、団体、集団(サークル、ファンクラブ、〜会、etc.)について調べてをまとめてもらう。字数は本文のみで4000字以上とする。書き方の詳細については初回の授業で説明する。
テキスト 参考文献
 ピース・増田、1988年、『図説インカ帝国』、小学館。
 ロストウォロフスキ、2003年、『インカ国家の形成と崩壊』、東洋書林。
その他