22316 現代の哲学B
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選 |
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夏期前半 |
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2 |
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2〜4 |
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清水 哲郎 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 生命と人生の倫理。 |
講義内容 | 人の「いのち・生命・ライフ」について、人を生命体として見る際の対象となる「生命」と、人生を生きる主体として見る際の対象となる「いのち」という二重のあり方に注目する。人の生老病死に深く関わる医療の現場を題材として、この二重のあり方に基づきつつ、医療従事者と患者・家族の間の倫理について考えたい。 |
学修目標 | ・人のいのちを把握する主要な観点を理解し、それらを自ら使い分けることができる。 ・社会の中で生きる個人の倫理、社会のあり方の倫理を理解し、それとの連関で、医療・福祉に携わる際の倫理を理解する。 ・患者ないしその家族となった時に、医療方針についての意思決定プロセスを適切に辿るための備えができる。 ・医療や福祉の現場においてケアに従事する者が辿るべき意思決定プロセスを理解し、問題を適切に検討できる。 ・生死に関わる医療現場の諸問題(緩和ケア、生命維持の中止、安楽死など)について理解し、理に適った考え方ができる。 |
講義計画 | 1 生物学的生命と物語られるいのち 2 個人の成り立ち 3 社会における複層的人間関係と一般倫理 4 倫理学の諸立場 5 ケアという活動とその倫理 6 医療・福祉における倫理原則とその役割 7 いのちの質・人間の尊厳・人間の権利 8 医療現場の意思決定プロセス1 医療者の視点から 9 医療現場の意思決定プロセス2 患者・家族の視点から 10 ディレンマ1 多元的諸価値の間で 11 ディレンマ2 患者の最善と患者の意思の間で 12 ディレンマ3 患者との合意と社会的視点の間で 13 生と死の狭間1 緩和ケアと終末期ケア 14 生と死の狭間2 生きる意義 15 まとめ |
評価方法 | 出席70% 試験30%。 |
テキスト | 清水・伊坂著『生命と人生の倫理』(放送大学教育振興会) 参考書 清水『医療現場に臨む哲学』『医療現場に臨む哲学II ことばに与る私たち』(勁草書房) |
その他 | http://www.sal.tohoku.ac.jp/‾shimizu/index-j.html をも参照。 |