南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
杉下 かおり
他の科目との関連
他学科履修
副題  信仰と社会の動態:アフリカのキリスト教
講義内容  超越的な力や存在への信仰は、人間が構成する世界観の根幹を成し、様々な制度や組織を伴って多くの社会に浸透しています。そのような信仰は、社会のあり方を規定するだけでなく、社会のあり方によって規定され、その歴史的変化を反映すると言うことができます。本講義は、信仰と社会をこのような動態として捉え、アフリカにおけるキリスト教の展開について論じます。特に、植民地主義、近代医療、資本主義といった、アフリカ社会のキリスト教化に深く関与してきた制度を取り上げ、それらと土着的な信仰の接点を探ります。
学修目標  以下の点を中心に講義内容を理解し、それについて自分なりの問題意識を形成し、主体的に学ぶことを心掛けて下さい。
  1.信仰と社会の相互作用(特に政治、医療、経済の分野におけるもの)
  2.西洋による非西洋支配とキリスト教の関係
  3.現代アフリカ社会におけるキリスト教の意味
講義計画 1.導入
2.キリスト教と植民地主義
3.「黒人預言者」と千年王国1:支配への抵抗
4.「黒人預言者」と千年王国2:妖術の根絶
5.キリスト教と近代医療 
6.「伝統医」の冒険1:薬と精霊による癒し
7.「伝統医」の冒険2:治療教会の発展
8.間奏1:アフリカの都市生活
9.間奏2:信仰とアイデンティティ
10.キリスト教と資本主義
11.「黒人中産階級」の祈り1:霊的再生
12.「黒人中産階級」の祈り2:聖なる癒し
13.「黒人中産階級」の祈り3:国境を越えて
14.まとめ
15.定期試験
評価方法  定期試験80%、平常の取り組み20%の割合で成績を評価します。後者について評価するため、講義の感想などを書く機会を設けます。
テキスト  特に指定しません。講義中に参考文献を紹介するほか、必要に応じて資料を配布します。
その他