22481 認識の枠組み
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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伊勢田 哲治 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 哲学とクリティカルシンキング |
講義内容 | クリティカルシンキング(批判的思考)はアメリカの大学における授業科目として開発され、近年では日本でもビジネスの分野を中心として取り入れられるよ うになってきている。しかしクリティカルシンキングの基本的な思考法は哲学に由来するものであり、特に近年の哲学内部での自然主義の是非をめぐる論争は クリティカルシンキング論として読み直すことも可能である。そこで本講義では、実践的なクリティカルシンキングの方法論を科学哲学や倫理学の問題設定と 結びつけ、哲学的問題への対処法としてクリティカルシンキングを捉え直すことを試みる。 |
学修目標 | クリティカルシンキングの手法の理解を通して、哲学の基本的思考法を身につける。 懐疑主義、自然主義、文脈主義といった認識論上の立場を理解する。 科学や倫理問題についてクリティカルに吟味する視点を身につける。 |
講義計画 | 1 クリティカルシンキング(CT)とは何か 2 哲学者の奇妙な心配 3 哲学における自然主義 4 CTの手法1:議論の特定 5 CTの手法2:思いやりの原理と協調の原理 6 CTの手法3:論理的な推論 7 文脈主義的CT 8 科学についてのCT1:科学の方法論 9 科学についてのCT2:ヒュームの懐疑主義 10 科学についてのCT3:科学についての反実在論 11 科学についてのCT4:実在論からの反論と自然主義 12 論理についてのCT1:価値主張と実践的三段論法 13 論理についてのCT2:論理的思考で陥りやすい落とし穴 14 論理についてのCT3:共同思考のCT 15 定期試験 |
評価方法 | 授業途中の小テスト(4回程度を予定)40%、定期試験60%。 |
テキスト | 伊勢田哲治『哲学思考トレーニング』ちくま新書 戸田山和久『科学哲学の冒険』NHKブックス |
その他 | 特になし。 |