南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
井上  淳
他の科目との関連
他学科履修
副題  中世前・後期の哲学思想。
講義内容  古代ギリシャにおいて誕生した西洋哲学思想は、紀元前後におけるユダヤ・キリスト教との出会いによって大きな変容を遂げました。そして、この思想の流れは、古典古代の思想が復興するルネサンス期に生じた新たな問題意識によって再び大きく変化していくのです。中世哲学と呼ばれるものは、この紀元前後からルネサンスに至るおよそ1500年にわたる期間に形成されていった思想の流れを指しています。
 本講議においては、この中世と呼ばれる期間の西欧において、いかなる問題が哲学の問題となり、いかなる仕方で西欧中世思想を形成していったかを考察します。
学修目標  中世前・後半期の哲学思想史の流れを概観し、思想の内容に触れることによって哲学的思索の方法と意義を学ぶことを目標とします。
講義計画 I
 1.はじめに
 2.初期キリスト教哲学(フィロン、ユスティノス)
 3.初期キリスト教哲学(クレメンス、オリゲネス)
 4.初期キリスト教哲学(カッパドキア教父)
 5.東方神学
 6.アウグスティヌス(1)
 7.アウグスティヌス(2)
 8.アウグスティヌス(3)
 9.アウグスティヌス(4)
 10.偽ディオニシウス
 11.ボエティウス
 12.12世紀の初期スコラ学(エリウゲナ)
 13.12世紀の初期スコラ学(アンセルムス、アベラルドゥス)
 14.まとめ
   (クラスの状況に応じて、内容や順序が変更されることがあります。)
II
 1.13〜14世紀のスコラ学(序論)
 2.イスラム哲学とアリストテレスの受容
 3.オックスフォード大学とパリ大学
 4.ボナヴィントゥーラ
 5.トマス・アクィナス(1)
 6.トマス・アクィナス(2)
 7.トマス・アクィナス(3)
 8.トマス・アクィナス(4) 
 9.ガンのヘンリクス
 10.ドゥンス・スコートォース
 11.ウィリアム・オッカム
 12.マイスター・エックハルト
 13.ニコラウス・クザーヌス
 14.まとめ
   (クラスの状況に応じて、内容や順序が変更されることがあります。)
評価方法  出席状況(約40%)、授業態度(約20%)、レポート(40%)、等をもとに評価します。
テキスト  なし。適宣プリントを配布します。
その他