南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
中田 友子
他の科目との関連
他学科履修
副題 ラオスの村落社会と国家
講義内容  国民国家、さらにはグローバリゼーションの圧倒的な力が強調される今日、人類学で村落社会をテーマにすることは時代遅れに感じられるかもしれない。しかし、東南アジア大陸部の内陸部に位置するラオスでは、伝統的に村落社会の国家に対する相対的な自立性を特徴とし、現在も村落社会は一定のリアリティをもった存在である。本講義ではラオスの村落を扱った人類学の論文や著作などとともに、担当者のフィールドワークのデータを参照しながら、農業など経済、社会関係、親族関係、宗教・儀礼など多様な側面からラオスの村落のあり方を考え、また植民地化や革命、さらには近代化といった国家的な歴史的変動のなかで村落社会の変容をとらえていく。
学修目標  ラオスの村落を社会人類学的に分析していくなかで、関連した人類学・社会学的理論についても学んでいく。
講義計画 1.イントロダクション
2.歴史・地理・民族的背景
3.人類学における村落研究
4.農業と経済
5.労働交換と共食
6.仏教と村落
7.守護霊祭祀:ホー・ピーとラック・バーン
8.社会単位としての「家」
9.婚姻と戦略
10.村落内政治と権力
11.国家と村落:革命前
12.国家と村落:革命後
13.近代化と村落
14.まとめ
15.定期試験
評価方法  試験90% 出席10%により評価する。
テキスト  特に指定しない。参考文献を講義中に必要に応じて紹介する。
その他