南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
CALMANO Michael
他の科目との関連
他学科履修
副題 外国と比較して自国の教育は良くなるのか?
講義内容 教育学の一分野である「比較教育学」の歴史、理論、主な課題を概説すると共に、主にアメリカ合衆国とドイツと比較しながら、日本の教育制度(特に学校教育)の特色について考える。統計学的なデータや実証的な研究にもふれるが、科学的研究における価値の問題に焦点を合わせる。
学修目標 1.授業で提供される情報(プリント)に取り組み、それに関する自分の意見や考え方を教室で述べる。
2.予習に配られた資料を読み、必要に応じて理解できない点について調べる。
3.自分が選んだテーマに適切な文献を探し、整理し、自分の意見を加えてひとつのレポートにまとめ上げる。
講義計画 用意する(英語で書かれている文章をも含む)プリントに沿って講義を行うが、授業への積極的な参加を可能にする予習を要求することがある。
1.オリエンテーション ー 授業計画紹介と履修生自己紹介
2.「比較教育学」という分野の問題提起と概要
3.「比較教育学」という分野の問題提起と概要 ー Observations, Facts, Standards
4.「比較教育学」 ー 概念と歴史(テキスト使用、予習有り)
5.「比較教育学」 ー 方法論(テキスト使用、予習有り)
6.比較教育学研究 ー 具体例(1) Teri Suzanne, Children's Culture - Cross Cultural Observations
7.比較教育学研究 ー 具体例(2) Ronald Dore, The Diploma Disease, Chapter 1(日本語訳使用、予習有り)
8.比較教育学研究 ー 具体例(2) Ronald Dore, The Diploma Disease, Chapter 3(日本語訳使用、予習有り)
9.比較教育学研究 ー 具体例(3) OECDの国際学力検査
10.比較教育学研究 ー 具体例(4) 西尾寛二著、『日本の教育 ドイツの教育』から(予習有り
11.アメリカの学校教育 ー 概要
12.比較教育学研究 ー 具体例(5) 天城勲 編著、「相互にみた日米教育の課題」、第1章から(予習有り)
13.比較教育学研究 ー 具体例(5) 天城勲 編著、「相互にみた日米教育の課題」、第2章から(予習有り)
14.総まとめと授業評価
15.定期試験日
評価方法 授業への出席参加を合格の必要条件とする。講義内容を対象とする筆記試験は行わないが、日本と外国の教育事情を比較する学期末のレポートを課す。具体的なテーマは履修者が自由に選ぶことができる。
授業出席参加30%、レポートは70%
テキスト 共通のテキストは使わないが、以下の文献に基づいて授業を進める。
(1)吉田正晴(編)、「比較教育学」(教職科学講座第8卷)、福村出版、1990年。
(2)R.P.ドーア著/松居弘道訳、「学歴社会 新しい文明病」(岩波現代選書)、岩波書店、1978年。
(3)西尾幹二、「日本教育 ドイツの教育」、新潮選書、1982年
(4)天城勲 編著、「相互にみた日米教育の課題 ー 日米教育協力研究報告書」、第一法規、1987年
その他 旧科目名「比較教育学A」