南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
四辻 秀紀
他の科目との関連
他学科履修
副題 源氏物語の絵画化の系譜
講義内容  “源氏絵”という言葉がある。いうまでもなく『源氏物語』を題材として絵画化した作品を指している。『源氏物語』が日本の文学史上で最も重要な作品として尊崇され、各時代を通じて読み継がれ、後世の文学を始め、精神・文化面でもさまざまな影響を与えてきたのは周知の通りである。これと表裏をなすように、原作が成立してさほど時を隔てずして絵画化が試みられたと考えられ、以後各時代を通じて幾度も繰り返し描き継がれ、“源氏絵”と呼ばれる日本の絵画史上でも重要なジャンルを形成してきた。本講座では、平安時代以来描き継がれてきた“源氏絵”の系譜をたどり、制作・享受の背景や問題点について言及したい。
学修目標  “源氏絵”の系譜をたどりながら、『源氏物語』が如何に享受され、絵画としてどのように表現されてきたのか、文学と絵画の相関的関係を理解する。
講義計画 1.源氏絵概論
2.物語絵の成立
3.平安時代の源氏絵制作
4〜6.国宝源氏物語絵巻
7.鎌倉時代の源氏絵
8〜9.室町・桃山時代の源氏絵
10〜11.江戸時代〜現代の源氏絵
12.源氏物語の意匠化       ※スライド使用
評価方法 レポートおよび出席状況により総合的におこなう。
テキスト 必要に応じて資料を配布する。
その他 市内美術館にて見学会(学外授業)をおこなう。