南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
石井 賢治
他の科目との関連
他学科履修
副題
講義内容 ことばに対して多少なりとも興味をもった人で、すでにことばに関する何らかの授業を聞いた人、あるいは初めてことばに関する授業に出る人に向けた授業科目の一つである。ことばについての考え方などを理解し、ことばについての興味を深める契機の一端となることを目標にする。言語と言語学についての解説から始めて、考え方の類似する音韻論、そして最後に形態論に話をすすめていく。内容の説明にはできるだけ具体例を用いることにするが、適当な日本語の例が見つからない場合は、英語やドイツ語なども援用することがあることを予め承知されたい。
学修目標 1.言語についていろいろな考え方があること、そしてそれらのうち、主だったものがどのようなものか
  分かっている。
2.言語や言語学に関心が強くなっている。
3.音韻論の考え方を知っている。
4.形態論の考え方と言語学におけるその位置を知っている。
5.形態論と音韻論との考え方の類似性を知っている。
講義計画 1.  オリエンテーション、言語と言語学、記号と言語記号、言語記の特性、言語記号他の記号
2.  言語の二重分節性、「動物のことば」と「人間のことば」
3.  言語学の基本概念 (ラングとパロール、言語能力と言語運用、言語の生得性、統合関係と
    連合関係、通時態と共時態)
4〜5.言語研究の方法(演繹法と帰納法、類推)
6.  言語学における形態論の位置、音声学と音韻論 
7〜9.音韻論(音素、異音、音韻、音素の発見法〈最小対語、環境、分布〉など)
10〜14.形態論(形態素、異形態、異形態の現れ方、形態素の分類、いろいろな形態素、造語など)
15.  定期試験
評価方法 定期試験により評価する。
テキスト 特に指定しない。

【その他】参考文献 小泉 保著『日本語教師のための言語学入門』大修館書店2000(1993)
町田 健・籾山洋介著『日本語教師トレーニングマニュアル3 よくわかる言語学入門』バベル・プレス1998(1995)など。
その他