40061 政治研究の基礎(ドイツ)
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1・2 |
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鈴木 宗徳 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | 現代政治における対立軸が何であるかを探るとともに、90年代後半以降の日本社会の劇的な変化を世界史のなかに位置づけ直すことを試みる。 「失われた10年」を経て、00年代の日本では構造改革の名の下に規制緩和や民営化が進められてきた。これは、世界史的には70年代以降先進諸国に見られる「(広義の)福祉国家の危機」と連動する現象である。こうした世界共通の現象を理解するうえで、その背景であるグローバル化という問題に着目しなければならない。グローバル化が雇用・福祉・階層・教育・治安・官僚制といった国内の様々な要素にどのような影響を及ぼすのかについて、考察する。 |
学修目標 | 先進諸国が共通に抱える政治課題について学ぶことによって、現在の政治状況をマクロな視点から俯瞰する能力を養うことを目的とする。 |
講義計画 | 1.オリエンテーション 2.「構造改革」「新自由主義的改革」とはなにか 3.福祉国家/ケインズ主義と新自由主義 4.日本型企業社会と雇用の流動化 5.非正規雇用の増大と階層化 6.少子高齢化と女性の就労 7.教育における機会不平等 8.格差社会における治安と排除 9.産業構造の変化と国内の空洞化 10.グローバル化による主権国家の相対化 11.官僚支配と議会制民主主義 12.環境保護と新しい社会運動 13.参加民主主義の多様な可能性 14.まとめ 15.定期試験 |
評価方法 | 主として定期試験(筆記試験)によるが、授業中にレスポンスペーパーを配布するので、そこに書かれた内容を評価の参考にする場合もある。 |
テキスト | テキストは用いずプリントを多数配布する。参考となる本は授業中に指示するので、適宜参照してほしい。また、日常的に新聞(とくに国際面と、雇用・福祉・教育など社会政策に関する記事)に目を通すことが求められる。 |
その他 |