南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
宮川 佳三
(コーディネーター)
読売新聞記者
他の科目との関連 アメリカの外交   日米関係論
国際関係論の基礎  英米学科の一部「演習」
他学科履修
副題 新聞記者が見た国際政治と経済
講義内容  アメリカは、今日、国際社会において──地球において──最も大きな力──経済力、政治力、軍事力、文化力等──を保持している。およそ12年前に冷戦が終わり、唯一の超大国となったアメリカは冷戦後の安定的・平和的世界秩序構築に中心的役割を期待された。が、2004年9月11日のアメリカを襲ったテロ攻撃はアメリカ国民を愛国主義的にし、「目覚し時計」効果を得て、諸外国の声を聞く心の余裕を取り戻すことはなく、物理的力に依存する「恐怖からの自由、自由と民主主義を守るための」「新しい戦争」に突入した。アメリカは大変貌し、世界の有り様をも大きく変えた。今日世界は安定的・平和的秩序から遠い状況にある。
 21世紀の最初の10年代はどのような世界になるのだろうか?そして次の10年代にどのようにつながっていくのだろうか? こうした現状認識・問題意識を持ち、地球のいくつかの地域・国からアメリカを考えようとするものです。
学修目標  世界のいくつかの地域・国で取材・観察活動をした読売新聞の記者が経験・観察に基づいて国際政治・経済・安全保障・文化・社会・人種等を語ってくれる。記者の講義から地域・国のちがいがアメリカをどのように見、考えているかを知る。特にアメリカしか見てこなかった日本にとって、これから国際社会とますます付き合っていかなければならない事を認識したときに、アメリカだけを見ていることの問題を知ってもらうことの大切さを学んでもらいたい。
 また受講生にとって将来の職業を考える参考になることを期待している。
講義計画  本講義は、読売新聞社東京本社で活動している記者が世界各地での豊富な取材体験をもとに、おこなわれ、次のような地域問題を扱います。
 講義内容:
 (1) 総論:新聞記者が見た       (7) 中国I
   国際政治と経済          (8) 中国II
 (2) アメリカ外交:孤立主義      (9) 朝鮮半島I
   と国際主義の間で         (10) 朝鮮半島II
 (3) 日米関係I:日米同盟       ⑪ 中東I
 (4) 日米関係II:経済関係       ⑫ 中東II
 (5) 米欧関係:冷戦から米欧対立    ⑬ (1)〜⑫をふまえて
 (6) 中南米
評価方法  複数の読売新聞の記者による講義なので、毎回テスト(クイズ)というわけにいかないので、中間レポートを課し、学期末試験を課す。 人数にもよるが、署名により出席をとる。
テキスト 講義時に案内します。

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