南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
大久保 泰甫
他の科目との関連
他学科履修
副題 近代フランス政治生活の起点としての大革命と第1帝制(1789−1815)を中心として
講義内容  フランス革命は、ヨーロッパの長い歴史をもつ国における急激な「デモクラシー」の最初の実験であった(漸進的なトップランナーの英とも、過去をもたない米とも異なる)。同時に、この革命は、今日も依然としてフランス政治の動きを深層において強く規定している。
 本講義では、近代フランス政治生活の起点をなす大革命と第1帝制を十分に把握する目的で、これに3分の2以上の時間をあてる。同時に、現在のフランスの政治を理解するために、特に本年行われる大統領選挙問題に焦点をあてつつ、適宜、論文や新聞記事などを教材として、現代政治の動向を学んでいく。
学修目標  (1)革命の初期に生まれた人権宣言および議会(議会中心の政治)の内容を、時代的コンテクストに 
   即しつつ具体的に詳しく理解すること。また、民衆運動の政治的パワーとしての重要性を認識する
   こと。
 (2)革命のアンチテーゼとして、革命を終了させたナポレオン体制の有する意義を十分把握すること。
 (3)大革命から第5共和制までの200年以上に亘るフランス政治体制展開のロジックを分析・考察し、  
   フランス政治のダイナミズムを巨視的視点からつかみ取ること。
講義計画 1.近代フランス政治制度の展開:概観および展開論理
2〜3.近代政治の出発点・フランス革命—いかに把握するか—
4〜5.新社会建設の青写真としての啓蒙思想
6〜8.立憲議会とその事業—権利宣言を中心として—
9〜10.革命の急進化と停滞
11〜13.ナポレオンの時代—統領政府と第1帝制—
14.歴史の中に第5共和制を位置付ける
15.期末試験
評価方法 平常点(毎回出席をとり、「欠席過多」を適用)、および期末試験。
テキスト 詳細要綱と資料を配付する。
その他