44541 ドイツ中世史
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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岡地 稔 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 成立期ドイツ・国王選挙の歴史 |
講義内容 | ドイツはフランスとともにカロリンガー・フランク王国の継承国家として登場してくるが、歴史の展開は初めから「フランクからドイツ・フランスへ」という流れを用意していたわけではない。9世紀末〜10世紀、フランス国家が解体していく過程においては、国家形成の点で実際にはさまざまな可能性があり、そうした可能性の中から最終的に「ドイツ」「フランス」生成への歴史的展開を見たというのが実状である。本講義ではそうした展開を確認する一つの有効な方法として、国王選挙の分析をおこなう。一国の最高権力者を選び出す国王選挙には、その時々の権力をめぐる問題、権力のありようの問題、等が集中的・象徴的に現れており、生成期ドイツ国家を考える上で格好の材料となる。加えて9世紀末〜10世紀初におこなわれた「ドイツ国王選挙」は、史料をどう扱うかという問題においても、興味深い例を提供し、史料批判・分析の方法を学ぶ上でも有効な例となろう。 |
学修目標 | 1.生成期ドイツについての理解を深める。 2.史料の取り扱い、史料批判・分析のありかたについて学ぶ。 |
講義計画 | (1) 解体期フランク史概要 (2) 中世史研究における「国王選挙」 (3) 887年国王選挙:カール3世の失脚とアルヌルフの国王選挙(4回) (4) 911年国王選挙:カロリンガー断絶とコンラート1世国王選挙(4回) (5) 918−19年国王選挙:ハインリヒ1世国王選挙(2回) (6) 936年国王選挙:オットー1世国王選挙 (7) 総論 |
評価方法 | 定期試験により評価する。 |
テキスト | テキストは用いず、適宜プリントを配布する。 |
その他 |