44561 ドイツ文学史A、B
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選 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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越智 和弘 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
講義内容 | ドイツ文学がもつ歴史的特性を、西洋一般の芸術史的枠組みに合わせてとらえることに無理があるという観点から、ドイツの文学が史上唯一西洋文化の最先端に踊り出たロマン主義の時代を頂点に、文学の歴史を、中世からロマン主義にいたる流れと、ロマン主義から現代にいたる流れに二分して捉えることで、真にドイツ的な魅力を浮き彫りにする。 |
学修目標 | 1.文学史を自明の存在としてではなく、国民国家を形成する要請のなかから誕生したものとして理解す る。 2.歴史上いつの時代にもおしなべて優れた文学が存在するのではなく、ドイツ独特な優秀さが生まれる 時代的瞬間が存在したことと、それがいかなる条件の下に実現しえたのかを理解する。 3.ヨーロッパ諸国における文字言語の体系化は、一般に十六世紀以降と新しく、ましてドイツ語の場合、 その源泉が詩的言語にではなく宗教的言語に見いだせることと、それがドイツ文学におよぼした決定 的な影響を理解する。 |
講義計画 | ドイツ文学史A 1. 文学史という学問領域が誕生した近代的理由 2〜4.戦後ドイツが抱えた文学史を記述するうえでの困難 5〜9.〈美しきドイツ〉と〈悪しきドイツ〉の源が同じである可能性 10〜13.1750年という文学史上の境界線 14〜15.宗教的言語というドイツ的伝統 ドイツ文学史B 1. 中世を起点とする文学史への導入 2〜4.中世文学と〈ドイツ的なもの〉 5〜9.ドイツ語の変遷にしたがった中世文学の分類 10〜13.中世文学が忘れられた文学であり続けた理由 14〜15.空白の二百年−ルネサンス・人道主義・宗教改革 |
評価方法 | 講義への出席と参加態度20%、定期試験80%により評価する。 |
テキスト | 教科書は特にないが、プリント資料等を配付する。 参考書:『初めて学ドイツ文学史』(ミネルヴァ書房) 『ドイツとドイツ人』(岩波文庫) |
その他 |