45761 中国近代史研究
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選 |
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春学期 |
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2 |
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3・4 |
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中村 元哉 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 中華民国史 |
講義内容 | 国内外を問わず、中華民国史は、この20数年間で最も歴史の書き直しがすすんだ分野である。これまで非近代的なイメージで語られることの多かった中華民国史は、いまや近代的国民国家へと向かう一つの歴史過程として描かれるようになった。本講義は、最新の研究成果を取り入れながら、新しい中華民国史像を提示し、当時の国際情勢のなかに位置づけなおしていく。 |
学修目標 | 現代中国と向き合う際に、「何が問題で、その問題がなぜ発生するのか?」を過去に遡って考えなければならない。その中核に位置する問題こそが歴史認識問題であり、それは日本人の近代中国認識と深くかかわっている。 本講義を通じて、受講者が自らの近代中国イメージを再点検し、より客観的なイメージを構築していくことが求められる。この学修目標を達成してこそ、「今ある中国」と冷静に向き合えるはずである。 |
講義計画 | 序:中国近代史を学ぶ意義〈第1回〉 1:近代国家への模索 →辛亥革命と中華民国の成立〈第2回〉 →第一次世界大戦とロシア革命〈第3〜4回〉 →国民革命—北京政府から国民政府へ—〈第5回〉 →国民政府の統治〈第6〜8回〉 2:満洲事変から日中戦争へ〈第9〜10回〉 3:戦時下の中国—重慶と延安—〈第11〜12回〉 4:戦後中国と世界情勢—中華民国から中華人民共和国へ—〈第13〜14回〉 |
評価方法 | 出席点(20%)、レポート(40%)、定期試験(40%)で評価する。 |
テキスト | 姫田光義ほか『中国20世紀史』(東京大学出版会、1993年) |
その他 | 小島晋治・並木頼寿編『近代中国研究案内』(岩波書店、1993年)、野澤豊編『日本の中華民国史研究』(汲古書院、1995年)、岸本美緒ほか編『中国歴史研究入門』(名古屋大学出版会、2006年)を適宜参照できれば理想的である。 |