南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
川= 勝
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 食文化を通してみる日本の経済の歴史
講義内容  「経済史」とはどのような学問か、この基礎を理解することを目標とする。それは、人々が生きてきた時代ごとの経済活動の側面に注目して、生活の最も基本的な歩みを理解しつつ、現在我々が直面している課題をより鮮明に理解することである。
 経済活動を行なうということは、人間生活にとって不可欠のものである衣食住を充実させることに他ならない。人間が築いてきたさまざまな文化は、これ抜きにしては考えられない。そのうちの食文化の変遷を経済活動と関連させながら取り上げてみる。日本の食文化はどのようなものであったのか、それが何時、どのように変化してきたか、またその経済的要因は何であったかを探ることから始めて、現在、飽食の時代といわれながら、一方で食糧危機が叫ばれているのはどういうことなのか、さらに食料の輸入をめぐる経済摩擦はなぜ起こるのかなどを考えてみる。
学修目標 1.経済史の方法を理解する。
2.衣食住と経済活動
3.世界とアジアと日本の食文化
4.日本の食文化の変遷
5.日本列島の地域差
講義計画 1.経済史とはどういう学問か
2.経済活動の基礎としての衣食住
3.世界とアジアと日本の食文化
4.日本列島の地域差(1)
5.日本列島の地域差(2)
6.日本の食文化の変遷(1)
7.日本の食文化の変遷(2)
8.律令国家と租
9.荘園における経済活動
10.江戸時代の年貢の徴収とその分配
11.近代と地租
12.西洋化と食生活の多様化
13.経済摩擦と食糧危機
14.現在の食糧問題
15.定期試験
評価方法 授業時間内レポート、定期試験による。
テキスト 原田信男『日本の食文化』放送大学教育振興会、2004年
そのほか、適宜、参考文献を指示する。
その他 講義時間中、私語をする者には、退席してもらう。