南山大学

 
指定
期間
夏期後半
単位
年次
2〜4
担当者
若林  努
他の科目との関連
他学科履修
副題 産業立地・産業構造の変化と企業活動の推移
講義内容 戦後、わが国はアメリカと密接な関係を築き、莫大な経済援助のもとに短期間にして経済復興を達成し、世界第二位の経済大国になりました。この密接な関係は、多くの人たちがアメリカの社会、政治、経済、軍事などの諸問題に対して高い関心を持つことになりました。このため、わが国ではアメリカの諸問題に関する研究が盛んに行われてきました。しかしながら、私たちにとってアメリカを理解することは容易なことではありません。それは、アメリカが地理的、歴史的な特質においてわが国と比較して非常に高い多様性を有するからです。例えば、「人種のるつぼ」いわれるほど多様な人種からなる複合国家であり、政治、経済制度においても多様になっています。連邦政府に対する州政府の力は強く、三権分立の面においても国家権力は分散的性格が強くなっています。また、アメリカの経済領域の広さや、産業構造、社会構造の多様性により同じ資本主義国であるわが国とは国家の性格、社会構造、企業活動、個人の行動においても大きな相違いがあります。このような観点から授業では、戦後のアメリカ経済の産業構造の変化、企業活動等について理解を深める。
学修目標 戦後のアメリカの産業立地、産業構造の変化と企業活動の特質について理解を深める。
講義計画 1−2.産業立地、産業構造の歴史的概要
3−4.産業立地の変化と産業構造の成熟:国際競争力
5−6.アメリカ型企業と企業行動の変化
7−8.企業環境の変化:国内、国外の要因
9−10.労働市場:労働形態、労働組合の諸問題
11.アメリカ産業の国際競争力低下の要因
12.アメリカ産業の国際競争力の低下:自動車産業のケース
13.       〃       :鉄鋼産業のケース
14. アメリカ産業の国際競争力:高度技術産業のケース
15.試験
評価方法 筆記試験100%により評価する。
テキスト 特に定めない。必要に応じてプリントを配布する。
その他