南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
川=  勝
他の科目との関連
他学科履修
副題 日本資本主義の成立と展開
講義内容  日本経済史は、日本における経済社会の歩みを考察する学問である。ではどのようにすれば古い時代の様相を知ることができるのだろうか。そのためには、それぞれの時期に著述された様々な史料を解読して、分析し、再構成することが前提となる。したがって、講義でも、こうした史料を読みながら、その時期を考えていかなければならない。
 欧米と出喰わした幕末の開国・開港から、アジア・太平洋戦争までを対象にして、日本における資本主義の成立と展開、破綻の過程を、様々な史料や統計を読みながら考えていく。
学修目標 1.経済史の方法を理解する。
2.史料に徐々に馴染んでいくこと。
3.時代ごとの特徴を把握し、歴史の流れを理解する。
4.現在との関連性を常に意識する。
講義計画 1.経済史の方法
 〈前提〉
2.日本における経済社会の成立
3.鎖国下における商品経済の展開
 〈開国〉
4.19世紀後半の国際環境の変化
5.開国・開港のもたらした国内経済への影響
 〈殖産興業政策〉
6.保護育成政策
7.日本銀行設立の意義
 〈産業革命と対外戦争〉
8.産業革命の進展——製糸業と紡績業
9.重化学工業の展開
10.三つの対外戦争
 〈大陸侵略と破綻〉
11.相次ぐ恐慌
12.恐慌の様相
13.戦時経済への転換
14.敗戦による破綻
15.定期試験
評価方法 講義中の課題レポート、定期試験によって評価する。
テキスト 講義用「史料」と「レジュメ」を配布。
参考文献:(講義の展開にあわせて読み、理解を深めること)
 三和良一『概説日本経済史 近現代』(第2版)東京大学出版会、2003年
 坂野潤治『近代日本政治史』岩波書店、2006年
その他 講義中、不明な点があれば、いつでも質問して良い。ただし、私語をする者には、退席してもらう。