南山大学　シラバス検索用

指定	選	期間	秋学期
単位	４	年次	1〜4
担当者	末道　康之

他の科目との関連	現代社会と刑法各論、刑事訴訟法
他学科履修	可
副題	刑法総論を体系的に理解する。
講義内容	刑法総論の基本的概念について講義形式で説明を加える。この講義では刑法理論の基礎を理解することに重点を置いて、判例、学説の状況についてできるだけわかりやすく説明するつもりである。但し、刑法総論では非常に理論的で抽象的な問題を扱うことが多いので、受講者は、予習、復習をした上で、講義を受けるように心がけてほしい。
学修目標	刑法総論の基本理論を学び、犯罪論の基礎理論、判例・学説の理解の方法など、刑法解釈学の方法論を修得することを目標とする。
講義計画	１．ガイダンス２〜４．刑法の基礎理論（犯罪論の基礎理論、刑罰論）５．罪刑法定主義６．不作為犯論７．因果関係論８．故意論９．具体的事実の錯誤 10．抽象的事実の錯誤 11．過失犯論 12．違法性の基礎理論 13．違法性阻却事由の錯誤 14．正当防衛 15．緊急避難 16．その他の違法性阻却事由 17．責任の基礎理論 18．責任要素の理論 19．原因において自由な行為 20．未遂犯・不能犯論 21．中止犯 22．正犯と共犯 23．共同正犯 24．教唆犯と幇助犯 25．共犯の諸問題 26．罪数論 27．量刑論 28．予備日 29．定期試験
評価方法	期末試験として筆記試験を行う。
テキスト	刑法総論の教科書は数多くあり、自分にあう教科書を１冊通読することが望ましい。教科書等については、開講時に説明する。参考書として、井田良『刑法総論の理論構造』（成文堂・2005）、西田典之『刑法総論』（弘文堂・2006）、山中敬一『ロースクール講義　刑法総論』（成文堂・法科大学院教材　2005）、福田平『全訂　刑法総論（第４版）』（有斐閣・2005）、高橋則夫・伊東研祐・井田良・杉田宗久『刑法総論』（日本評論社・2005）、井田良・丸山雅夫『ケーススタディ刑法（第２版）』（日本評論社・2004）、『刑法判例百選I（第５版）』（有斐閣・2003）等を使用する予定である。なお、六法は必ず持参すること。
その他