南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2
担当者
岡田 泉
他の科目との関連 国際法総論A・Bの内容に、原則として対応するように考えられています。
他学科履修 不可
副題  国際法の基本概念を学ぶ
講義内容  国際紛争事例の研究——国際法の基本概念(慣習法、国内法との関係、条約、国家の成立等々)を把握しながら、各分野に関するさまざまな紛争事例を調べて、国際法の現実の姿を把握します。
学修目標  受講生は、講義科目「国際法総論A・B」と本演習で初めて国際法を理論的、体系的に学ぶことになるので、まず基本概念の学習・把握を第一目標とし、そのために、主要な国際法事例を選択して勉強し、これに加えて国際的な紛争がどのように処理されるのかについて理解を深めるようにします。
講義計画 (春学期)以下に関する紛争事例を、順次とり上げて行きます。
1〜3 国際法と国内法の関係(条約と憲法、慣習国際法に優る国内法他)
4〜6 国際法の成立形式(慣習国際法の成立要件、地域的慣習法他)
7〜9 条約に関する規則(多数国間条約に対する留保、人権保障と留保規則他)
10〜12 国家の成立(国家承認、政府承認、分裂国家)
13〜15 国家機関(外交使節の特権免除、外国軍隊に対する裁判権、主権免除)
(秋学期)
1〜3 紛争の平和的処理の事例(ドッガー・バンク事件、テヘラン人質事件)
4〜7 平和と安全の維持に関する事例(キャロライン号事件、ニカラグア事件、オイル・プラットフォーム事件、国連PKO)
8〜12 武力紛争の事例(広島・長崎原爆投下事件、核兵器使用合法性事件、イラク戦争、グアンタナモ収容所問題、国際テロ活動と国際人道法)
13〜15 軍縮に関する問題(非核地帯(NFZ)、核拡散防止(NPT)、核実験禁止(CTBT))
評価方法  授業参加度(20%)、発表(40%)、レポート評価(40%)にもとづいて、総合評価します。
テキスト 『国際法』〔第5版〕(有斐閣、2007年)

【参 考 書】東信堂・有斐閣・三省堂の条約集
国際法学会編『国際関係法辞典』(第2版 三省堂)
松井編『判例国際法 第2版』など
その他 国際法総論の講義を聴いてください。(受講条件)