南山大学　シラバス検索用

指定	選	期間	通年
単位	４	年次	2
担当者	友岡　敏明

他の科目との関連
他学科履修	不可
副題	「政治」を学ぶ入り口に立つ。
講義内容	「政治」をテーマにして、ゼミ生自ら時間とエネルギーを注いで調査し、分析したところを体系的にまとめて、それを発表することが主な作業となる。　そもそも、「政治」は人間あるところ必ず存在する紛争を解決するためのスキルであるが、それは「行政」とは異なる。この演習では「政治」は「行政」の奥にあるマグマのようなものであって、創造に向かうダイナミックな姿において捉える必要がある。種々の調査と報告をしてもらうことを旨とするが、その作業は国家の世界戦略を考え、国際的には歴史的展望を持つことへとつながる、大をなす前の小事であるとの位置づけに基づく。
学修目標	与えられたテーマに関する調査・報告書作成の過程を通じて、実証的な学習能力と情報の体系的整理の能力を練磨し、かつ政治の動向に関する歴史的展望に近づく。
講義計画	以下のように進める。　(1)ゼミ生の関心のありかと程度を確かめるために、Ｑ＆Ａを行う。　(2)日常使用される「政治」の用語は多義的である。まずそれらを収集することが第１の仕事である。ゼミ生が新聞等を素材として用語例を収集する。　(3)「政治」は、立法とか司法と区別されたり混同されたりしながら、結局は、国家とか政府がやっていること、あるいはやろうとすることに関わっていく行為であること、政治家や官僚が前者、選挙権を行使する国民が後者のそれぞれ主役であることを確認する。　(4)政府のうち行政府が行う行政を、一応、小さな「政治」と呼び、この小さな「政治」の諸分野の名称と機能を調べる。　(5)上の諸分野のなかから、よく耳にしながら実際はよく分かっていない項目を取り上げて調査・報告する。「政治」の実在を感じる。　(6)以上のルーティーンの作業以外に、時には、現実に起こっている注目すべき政治関連の事件を取り上げて議論する。　(7)政治の現実とその動態を理解するために、実際政治家に関する文献を読み、内容をレポートしてもらう（年度末提出）。
評価方法	割り当てられた課題および授業への取り組みの真摯さ（50％）および学習成果（50％）を勘案して総合的に評価する。
テキスト	特に指定せず。
その他	特になし