南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
豊島 明子
他の科目との関連
他学科履修
副題 主要行政領域法および地方自治法
講義内容  国や地方公共団体が日々行っている行政活動は、私たちの日常生活にとってきわめて身近な存在である。最近マスコミでとりあげられ話題となったニュースを見ても、BSE問題に対する食品衛生行政の問題、SARSや鳥インフルエンザ等の新たな伝染病が発症する中での医事衛生行政の問題、生活上の安全・安心を確保するとの建前で各地域での設置が進められている監視カメラと警察行政の関係、建築基準を下回る耐震性を有するマンションであるにもかかわらず建築確認がなされてしまった事件と建築規制行政における規制緩和との関係、等々のように、私たちの生活と行政との深い関係を示す事例は、枚挙に暇がない。
 この授業では、警察、食品衛生・医事衛生、まちづくり(建築規制や都市計画等の地域空間整備)の各行政領域をとりあげて、これらの各領域における各種行政手段の内容や、これらに対する実体的・手続的統制の現状と課題について述べていく。なお、これらの各行政領域上の法律問題を論じようとする場合、特にまちづくりの分野では、一般に「住民参加のまちづくり」の必要性が説かれることからも分かるように、地方自治の観点が不可欠である。したがってこの授業では、地方自治法を素材に、わが国の地方自治のしくみ、現状と問題点についても論ずることとする。
学修目標 (1)主要な行政領域における行政の現状を理解し、その実体的・手続的統制のあり方を考える。
(2)地方自治のしくみを理解し、現状と問題点について考える。
講義計画  次のような順序で論ずる予定である。
第1回 警察行政(1)
第2回 警察行政(2)
第3回 警察行政(3)
第4回 食品衛生・医事衛生行政(1)
第5回 食品衛生・医事衛生行政(2)
第6回 食品衛生・医事衛生行政(3)
第7回 地方自治法(1)
第8回 地方自治法(2)
第9回 地方自治法(3)
第10回 地方自治法(4)
第11回 まちづくり行政(1)
第12回 まちづくり行政(2)
第13回 まちづくり行政(3)
第14回 これからの行政の役割
第15回 定期試験
評価方法 定期試験による。
テキスト テキストは、指定しない。講義は、配布するレジュメや資料に沿って進める。参考図書については、その都度紹介する。
その他