南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
井上 洋
他の科目との関連 行政学Aからの継続受講が望ましい。
他学科履修
副題
講義内容 1980年前後から始まる行政改革は、直接的には1975年以降の財政危機問題を契機としていたが、より長期的な時間幅で捉えると、高度経済成長終焉以後の社会的経済的環境変化と、国・地方の行財政の仕組みの不適合をどう調整していくか、という問題に対する解答の試みであったということができる。現実には、行政改革=小さな政府(民営化・規制緩和)という路線に向かっていったけれども、行政改革としてとり上げられるべき課題の中には構造的な問題として、戦後50年間に形成されてきた利益配分政治、集権的中央地方関係、政官財の利益複合体等などの変革という問題があった。本講義では、現代日本の行政改革の経緯と論理を検討しながら、現在日本行政が直面している諸問題を順次取り上げて論じていきたいと考えている。
学修目標 1980年以降の日本における行政改革について、その背景、経過、達成、問題点を理解する。
講義計画 1.はじめに:テーマの解説
2.行政改革の背景
3.出発点での行政改革
4.出発点での行政改革(続)
5.第二次臨時行政調査会と「中曽根行革」(その1)
6.補論:行政改革論議と審議会・私的諮問機関の利用
7.第二次臨時行政調査会と「中曽根行革」(その2)
8.補論2:許認可改革と代行機関の設置
9.橋本行革(1990年代)
10.橋本行革(1990年代)(その2)
11.2001年中央省庁等改革
12.2001年中央省庁等改革(その2)
13.個別の論点1(公務員制度改革)
14.個別の論点1(地方自治をめぐる諸問題)
15.定期試験
評価方法 筆記試験による。
テキスト 参考文献については、講義のなかで紹介する。基本的に、毎講義時、資料を配布する。
その他