南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
丸山 雅夫
他の科目との関連 刑法総論、刑事政策、刑事訴訟法
他学科履修
副題 少年犯罪と少年法に関する正しい知識を獲得する
講義内容  成人刑事裁判システムから少年司法システムが独立した理由と過程を考察したうえで、わが国の少年犯罪の現況を確認し、わが国の現行少年法の構造と運用を明らかにする
学修目標  少年法に対する社会的なバッシングが横行している現状を踏まえて、少年犯罪と少年法を正しく理解したうえで、今後の少年犯罪対策を適切に議論できるようになることを目指す
講義計画 1. 欧米における少年司法システム独立の背景と経過
2. 福祉モデル少年司法システムとそれへの批判
3. わが国における少年司法システム独立の背景と経過
4. 大正少年法の内容と特徴
5. 統計に見る少年犯罪の現状
6. 少年犯罪に対する社会の見方
7. 現行少年法の基本理念と特徴
8. 非行少年の発見と家裁への係属
9. 少年審判の前段階、調査、観護
10. 少年審判
11. 終局決定、保護処分
12. 少年の刑事事件(逆送事件)
13. 同一性推知情報の報道をめぐる問題
14. 少年法改正と少年法の将来
評価方法 筆記試験により評価する
テキスト 特に指定しない。毎回、レジュメを配布する。
その他 できれば、澤登俊雄『少年法入門(第3版)』(有斐閣)などの入門書を読むことが望ましい