南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
4
担当者
伊藤 高義
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題
講義内容  民法の財産法分野を中心として、1回に1ないし2問のテーマ(設問〜司法試験等を含む)、もしくは、裁判例(最高裁、下級審を含む)、判例解説、論文等)を設定し、質問と議論を通して、民法の判例・学説の状況について理解を深めます。
学修目標 (1)  民法の学説判例の状況を把握する。
(2) 専門用語を用いた議論ができるようにする。
(3) 法的根拠を示して他利益にも目を向けた多角的な議論を展開できること。
(4) 起承転結が明晰な文章を書くこと。
講義計画 (1) 下記の順で、各テーマの主要論点を取り上げてゆきます。
(2) 春学期、秋学期ごとの最初の時間に、各回のテーマを決めておきます。
(3) 報告者は、10分で論点を報告します。それに基づいて、全員で議論をして理解を深めます。
(4) 学期末にレポートを提出(テーマは、民法ないし民法が関連する領域から、各自で学期中に選択します。最終回を、レポートの要点報告回とします。)
第1回 成年後見制度(意思能力、事理弁識能力、各種制限行為能力)
第2回 代理の基本構造と無権代理、表見代理
第3回 代理権(代表権)の濫用
第4回 動機の錯誤(1)〜説明義務と錯誤
第5回 動機の錯誤(2)〜保証契約における錯誤
第6回 不動産物権変動と公示の原則(民法177条にいう第三者の範囲、対抗の意義)
第7回 民法94条2項の類推適用
第8回 動産取引における公信の原則(二重譲渡担保〜占有改定)
第9回 留置権と同時履行の抗弁権
第10回 抵当権の効力の及ぶ目的物の範囲
第11回 物上代位(賃料債権譲渡と物上代位の可否、要件)
第12回 法定地上権制度
第13回 共同抵当
第14回 相殺予約の担保的機能
第15回 レポートの報告
評価方法 (1) 日常の取り組み及びレポートで評価します((1)出席回数、演習参加の姿勢、報告の状況も加味します〜50点:(2)レポート評価50点)。
(2) 演習回数の3分の1以上の欠席は、単位認定をしません。
テキスト (1) 適時、指示します。全員で議論が必要なものはプリントして配布をします。
その他