92119 中世哲学研究
|
選 |
|
春学期 |
|
2 |
|
1・2 |
|
大森 正樹 |
講義題目 | 中世における「自然」の問題 |
開講キャンパス | |
講義内容 | 西欧は「自然」に対し、人間が支配するという考えに貫かれていた、つまり西欧では人間が自然を意のままにあやつり、それがやがて自然科学を生んだと言われてきた。しかしはたしてこのことはそう簡単に割り切れるものであろうか。「自然natura」はまたキリスト教神学(三位一体論)においても考察され、問題は一層複雑な様相を示している。この授業ではギリシア以来の自然観を振り返り、そこから西欧中世の哲学と神学において「自然」がいかように捉えられていたかを考察する。 |
学修目標 | 中世哲学を「自然観」の探求という側面で捉え、キリスト教神学と哲学の相関関係を把握することを目標とする。 |
講義計画 | 1.ソクラテス以前の自然観(1と2) 2.プラトンの自然観 3.アリストテレスの自然観 4.新プラトン主義の自然観 5.教父神学での問題(1〜3) 6.スコラ学での問題(1と2) 7.特殊例としてのエリウゲナの自然観(1と2) 8.特殊例としてのビンゲンのヒルデガルトの自然観 8.「自然」とは何か? |
評価方法 | 授業での質疑等20%、期末レポート80% |
テキスト | 必要なものはプリントして渡す |
その他 |