南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
大森 正樹
講義題目 中世における「自然」の問題
開講キャンパス
講義内容 西欧は「自然」に対し、人間が支配するという考えに貫かれていた、つまり西欧では人間が自然を意のままにあやつり、それがやがて自然科学を生んだと言われてきた。しかしはたしてこのことはそう簡単に割り切れるものであろうか。「自然natura」はまたキリスト教神学(三位一体論)においても考察され、問題は一層複雑な様相を示している。この授業ではギリシア以来の自然観を振り返り、そこから西欧中世の哲学と神学において「自然」がいかように捉えられていたかを考察する。
学修目標  中世哲学を「自然観」の探求という側面で捉え、キリスト教神学と哲学の相関関係を把握することを目標とする。
講義計画 1.ソクラテス以前の自然観(1と2)
2.プラトンの自然観
3.アリストテレスの自然観
4.新プラトン主義の自然観
5.教父神学での問題(1〜3)
6.スコラ学での問題(1と2)
7.特殊例としてのエリウゲナの自然観(1と2)
8.特殊例としてのビンゲンのヒルデガルトの自然観
8.「自然」とは何か?
評価方法 授業での質疑等20%、期末レポート80%
テキスト 必要なものはプリントして渡す
その他