南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1
担当者
斎藤 衛
講義題目
開講キャンパス
講義内容  それぞれの研究領域の歴史と現在の主要な研究テーマを概観する。また、それぞれの領域の研究が、人間、文化、思想の総合的研究の中にどのように位置付けられるかを考える。教材は、古典的研究から最近の重要な論文まで幅広く取り上げ、受講者が、研究者として論文や著書を批判的かつ発展的に検討する力をつけるように指導する。
 このセクションでは、言語理論領域における研究指導を行なう。原理とパラメター理論に至る言語理論の発展を他分野との関係において概観した上で、現在における主要な理論的問題と関連する言語現象を詳細に検討する。同理論のさらなる発展に寄与しうる研究者の育成を目的として、特に、日本語研究、比較統語論研究を基礎とした普遍文法の解明に焦点を当てつつ、研究を遂行する。
学修目標  現代言語学の目的に照らして、統語論における重要な論文の意義と限界を理解する力を養う。特に、原理とパラメターによる理論、また、その一形態としての極小主義理論が、「言語に対する自然科学的アプローチ」をどのように具現化したものであるのかを詳細に検討する。
講義計画 1.生成文法の背景と目的
2.文法理論の課題
3.普遍文法と個別言語の文法に課される制約
4.原理とパラメターによる文法理論
5.文法原理の研究(ケーススタディ)
6.パラメターの研究(ケーススタディ)
評価方法 レポートによる。
テキスト (参考文献)
Chomsky, N. 1965. Aspects of the Theory of Syntax, MIT Press, Cambridge, Mass.
Chomsky, N. 1981. Lectures on Government and Binding, Foris Publications, Dordrecht.
Rizzi, L. 1982. Italian Syntax, Foris Publications, Dordrecht.
その他