南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2
担当者
斎藤 衛
講義題目
開講キャンパス
講義内容  博士論文が、それぞれが独立した論文としても発表しうる複数の章から構成されることを想定して、複数の関連する研究プロジェクトの成果を統合し、さらに大きな結論を導く訓練を行なう。受講者は、学会発表、国内外の専門誌への投稿を継続して行ない、また、博士論文の計画について考える。
 このセクションでは、言語理論領域における研究指導を行なう。原理とパラメター理論に至る言語理論の発展を他分野との関係において概観した上で、現在における主要な理論的問題と関連する言語現象を詳細に検討する。同理論のさらなる発展に寄与しうる研究者の育成を目的として、特に、日本語研究、比較統語論研究を基礎とした普遍文法の解明に焦点を当てつつ、研究を遂行する。
学修目標  受講者のそれぞれが複数のトピックについて独創的な研究を進め、同時に博士論文の構想を練る。統語理論における主要な課題全般についても理解を深め、自立した研究者となることをめざす。
講義計画  削除に関する事象を検討するが、取り上げる理論的課題については、受講者の興味に合わせるようにする。講義と受講者による研究発表を織りまぜながら、授業を進める。
1.削除現象の一般的性質
2.日本語における削除現象
3.項削除仮説
4.日本語VP削除再考
5.日本語TP削除再考
6.削除と移動:移動制約
7.削除と移動:痕跡の解釈
8.削除と束縛
9.項削除の特質
10.日英語を区別する併合パラメター
評価方法 論文による。
テキスト 使用する文献や資料は、配布する。
その他