南山大学

 

【科目コード】97501

【科目名称】会計基礎

【担当者】白木 俊彦

【単位数】2                    【配当年次】1                【開講期】春学期

 

【授業概要】

本科目は、企業会計の基礎にある考え方と複式簿記による会計情報の作成方法に焦点を合わせている。会計情報作成の基本は複式簿記である。ここでは、複式簿記の意義、取引の仕訳、転記、決算といった基本的な会計処理方法を身につけることを目的としている。そして、現代会計の基本的な考え方である発生主義を理解し、その上で、損益計算書、貸借対照表、キャッシュ・フロー計算書を作成することができるようにする。

【到達目標】

   貸借対照表、損益計算書及びキャッシュ・フロ−計算書を中心とする主要財務諸表の関連性及びそれぞれの財務諸表の基本原理、原則に関する基本的な知識及び技術の習得を目標とする。あくまでも基本的な勘定科目及び内容を理解し、すでに学習済みの受講生はそれまでの知識を確認し整理することを目指していきたい。

【授業計画】

1.         会計と簿記

(1) 情報と会計  (2) 報告主体  (3)  取引の記録の意義  (4)  簿記の意義

(5)外部報告書としての財務諸表   (6) 簿記の概観

2.         商品の仕入活動の記録と売上原価の計算

(1) 仕入・売上 (2)  商品有高帳と期末商品棚卸高

3.         商品の仕入活動の記録と売上原価の計算

(1) 期末商品の評価 (2) 売上原価

4.         掛取引の記録

(1) 売掛金と買掛金 (2) 貸倒れと引当金

5.         手形取引の記録

(1) 約束手形 (2) 為替手形 (3) 割引・裏書   (4) 手形の不渡り 

6.         支払資金の記録

(1) 現金  (2) 当座預金  (3) 銀行勘定調整表 (4) 小口現金

7.         営業費用の記録

(1)  営業費用  (2) 立替金、預り金  (3) 仮払金、仮受金

8.         営業資産の記録

(1) 有形固定資産 (2) 減価償却 (3) 取得と売却 (4) 建設仮勘定

9.         資金調達活動の記録

(1) 借入れ (2) 社債の発行と償還 (3) 社債の会計 (4) 増資

10.      資金運用活動の記録

(1) 貸付 (2) 有価証券の売買

11.      決算手続き

(1) 試算表 (2) 決算整理 (3)  費用の見越し・繰延べ (4) 損益勘定と勘定の締切り

12.      株主資本変動計算書

(1) 利益処分 (2) 配当 (3)  剰余金

13.      精算表の作成と財務諸表

(1) 精算表  (2) 損益計算書  (3) 貸借対照表

14.      キャッシュ・フロ−計算書

(1) 発生主義と利益 (2) 資金 (3)  活動別の資金の増減 (4) キャッシュ・フロ−計算書と他の財務諸表

 

【評価方法】

筆記試験 60%、提出物 30%、その他 講義への参加度等

以上の内容にしたがって総合的に評価する。

 

【テキスト】

新田忠誓ほか著『エッセンス簿記会計』森山書店 2005

会計法規集 最新版 中央経済社

 

【参考文献】

新田忠誓ほか著『会計学・簿記入門 新訂第2版』白桃書房2004

鎌田信夫『新版キャッシュ・フロ−会計の原理』税務経理協会2003

検定試験簿記練習問題集