南山大学

 

【科目コード】97711

【科目名称】マーケティング・リサーチ

【担当者】松下 光司

【単位数】2                    【配当年次】1秋・2    【開講期】秋学期

 

【授業概要】

本科目の目的は、マーケティング・リサーチの一連のプロセスを実行する際に必要とされるスキルを身につけることである。授業で扱われるテーマは、リサーチ・プロセスとタイプ、データ収集の方法、質問票の作成方法、データ分析の方法、分析結果の解釈などであり、これらがマーケティング意思決定における事例と関連付けられながら議論されることになる。最後に、履修者各自の問題意識に応じたリサーチ実習、レポート作成を実施することにより、スキルの定着を図るものとする。

【到達目標】

マーケティング・リサーチの考え方、およびデータ分析に関するスキルを身に付けることで、マーケティング・リサーチに含まれる一連のプロセスを実行することができる基本的能力を養成することを目的とする。

【授業計画】

 

1.          マーケティング・リサーチとマーケティング戦略

(1) マーケティング・リサーチとは何か (2) マーケティング・リサーチの事例

2.          マーケティング・リサーチのプロセス

(1) リサーチの準備 (2) リサーチの計画 (3) リサーチの実行

3.          マーケティング・リサーチのタイプ

(1) 探索的リサーチ (2) 記述的リサーチ (3) 因果的リサーチ

4.          因果的リサーチのプロセス

(1) 因果関係の概念 (2) 因果関係のパターン (3) 因果的リサーチの考え方

5.          データ収集のプロセス

(1) 1次データの特性 (2) 2次データの特性 (3) データ収集の方法

6.          質問票の作成プロセス

(1) 測定の方法 (2) 質問票の作成手順 (3) 質問の定式化・質問の順序と構成

7.          データ分析の考え方と方法(1)

(1) データ分析のプロセス (2) 記述統計と推測統計 (3) 分析事例の検討

8.          データ分析の考え方と方法(2)

(1) 統計ソフトの基本的操作と実習 (2) 平均値・クロス表 (3) 相関分析 (4) 分析事例の検討

9.          マーケット・セグメンテーションとデータ分析(1)

(1) マーケット・セグメンテーションの考え方 (2) クロス表の検定 (3) 平均値の差の検定 (4) 分析事例の検討

 

10.       マーケット・セグメンテーションとデータ分析(2)

(1) クラスター分析の考え方 (2) 分析事例の検討

11.       ポジショニングとデータ分析(1)

(1) ポジショニングと知覚マップ (2) 因子分析の考え方 (3) 分析事例の検討

12.       ポジショニングとデータ分析(2)

(1) 回帰分析の考え方 (2) 分析事例の検討

13.       マーケティング・ミックスとデータ分析(1)

(1) コンジョイント分析の考え方 (2) 分析事例の検討

14.       マーケティング・ミックスとデータ分析(2)

(1) 分析手法の整理 (2) 分析事例の検討

 

【評価方法】

レポート 70

ホームワークの提出

授業への貢献度 30

クラス討議への参加と発言内容

【テキスト】

高田博和・上田隆・奥瀬喜之・内田学『MBAマーケティングリサーチ入門』東洋経済新報社、2003

参考文献

アーカー・デイ(石井淳蔵・野中郁次郎訳)『マーケティング・リサーチ—企業と公組織の意思決定—』白桃書房、1981年。