Ⅰ.授業の概要
①講義科目名(単位数) |
商法演習(2単位) |
②担当者名 |
黒田 清彦/今泉 邦子 |
③科目の種類 |
法律基本科目・民事系 |
④必須の有無 |
必修 |
⑤配当学年・学期 |
2年(既修者コース:1年)・春学期 |
||
⑥授業の概要 |
(概要)商法(会社法)の理論上・実務上重要な部分について詳細に学習します。商法(会社法)の既習が前提です。 ①会社法の重要部分について15回分のテーマを選定し、各テーマ毎に予め資料を配布します。②授業中は、できるだけ多くの受講生に質問するとともに、受講生相互の活発な議論を通じて法的主張が論理的にできるように導きます。③授業の終りには、特に入念に復習すべき点と、次回までの課題を指示するようにします。 (オムニバス形式) (黒田専任教授) 基礎知識を確認する問題演習を中心に、会社法の復習を行います。 (今泉専任助教授)会社法の体系、基本的な論点および重要判例を受講者が理解していることを前提として、会社法の事例問題を研究します。文章力および考察力を高めることを目的としますので、レポートを複数書くつもりで望んでください。現在のところ、下記授業計画に掲げているテーマに関する事例問題を扱う予定ですが、今後下される判例等によっては、このテーマを若干修正する可能性があります。黒田専任教授の担当部分と同様に、LearningSyllabusで最新情報を確認してください。 演習の運営方法は、次のようにします。授業の前に事例問題に対するレポートを数名の受講者にあらかじめ提出してもらい、提出されたレポートを素材に授業をすすめます。授業の後、残りの受講者はレポートをLearningSyllabusへ提出し、受講者同士で評価をしてもらいます。 |
||
⑦到達目標 |
1.
この授業では「商法(会社法)」で学んだ知識を更に発展させ、それを具体的な事例に適用して争いを解決する力を養うことが期待されます。 2.
商法は常に、企業をめぐる多数当事者の利害関係の合理的調整をはかっています。この分野では事案の多角的な分析と、関係者の利害の合理的で均衡のとれた結論を導き出す解釈が要求されます。 授業は必要な予習と復習をすれば、初学者でも十分についていくことができるように行いますが、授業終了時点では、正確な法知識と共に、上記2.の法的センスも体得していることが期待されます。 |
||
⑧成績評価の基準と方法 |
黒田専任教授を本科目の成績評価の責任者とします。成績は、小テストならびに授業中に割り当てられた課題の報告および発言の内容を一定の基準によって、合議の上総合的に評価する方法によります。評価の基準としては、法の規定・制度・理論等に関する理解(殊に、規定や制度の本旨、類推適用の限界、他の規定との体系的連関性、実質的補完関係等に関する理解)の程度と、事実関係を分析し法的に構成する能力を重視します。
|
||
⑨教科書 |
鴻常夫『商法総則[新訂第五版]』(弘文堂・1999年) 黒田清彦ほか『レクチャー新会社法』(法律文化社・2006年) 田邊光政『最新手形法小切手法[四訂版]』(中央経済社・2000年)
|
||
⑩参考文献・参考資料 |
江頭憲治郎『株式会社法』(有斐閣・2006年) 適宜指示します。 |
||
⑪履修条件その他の事項 |
|
Ⅱ.授業計画
回 担当 |
①テーマ |
授業内の学修活動 |
④授業時間外の学修活動等 |
|
②ねらい・内容 |
③授業方法・工夫 |
|||
1 黒田 |
会社法総論 |
会社法の基本的な枠組みについて復習します。 |
小テストを行います。 |
|
2 黒田 |
株式会社の設立 |
株式会社の設立手続きにつき知識を整理することを目的とします。 |
○×コメント問題 |
|
3 黒田 |
株式 |
株式につき知識を整理することを目的とします。 |
○×コメント問題 |
|
4 黒田 |
株式会社の機関 |
多様化した株式会社の機関設計につき知識を整理することを目的とします |
○×コメント問題 |
|
5 黒田 |
株式会社の計算 |
貸借対照表などの計算関係書類につき理解を確認することを目的とします。 |
簡単な事例を基に書類を作成してみましょう。 |
|
6 黒田 |
事例研究(1) |
会社法の判例はもちろんですが、訴訟に至らなくとも研究価値のある事例を皆で考えましょう。 |
テーマと報告者を事前に募集・決定します。 |
前以て事例を検討しておいてください。 |
7 黒田 |
事例研究(2) |
会社法の判例はもちろんですが、訴訟に至らなくとも研究価値のある事例を皆で考えましょう。 |
テーマと報告者を事前に募集・決定します。 |
前以て事例を検討しておいてください。 |
8 今泉 |
事例研究 |
監査役会の監査に関する事例問題を検討します。 |
各回の授業前にレポートを提出する受講者を決定します。 |
課題レポートを作成提出してください。 |
9 今泉 |
事例研究 |
株式の共有に関する事例問題を検討します。 |
|
課題レポートを作成提出してください。 |
10 今泉 |
事例研究 |
利益供与に関する事例問題を検討します。 |
|
課題レポートを作成提出してください。 |
11 今泉 |
事例研究 |
減資に関する事例問題を検討します。 |
|
課題レポートを作成提出してください。 |
12 今泉 |
事例研究 |
会社設立関する事例問題を検討します。 |
|
課題レポートを作成提出してください。 |
13 今泉 |
事例研究 |
利益相反取引に関する事例問題を検討します。 |
|
課題レポートを作成提出してください。 |
14 今泉 |
事例研究 |
株主総会に関する事例問題を検討します。田辺・131〜148頁。 |
|
課題レポートを作成提出してください。 |
15 今泉 |
事例研究 |
組織再編に関する事例問題を検討します。 |
|
|