00526 人間の尊厳(人間の尊厳の思想史)
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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高橋 広次 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 人間の尊厳と人間の責任 |
講義内容 | 「人間の尊厳」に類する思想は、長い歴史をもって変遷を遂げている。それは、表現を異にするとはいえ、洋の東西を問わず、共通に知られていた精神である。しかし本授業では、主として、ヨーロッパ思想史の流れの中から、キリスト教に基づく「神の似像」、マルクス主義に由来する「人類愛」、リベラリズムが前提する「個人の尊重」の三つの典型的理解を取り出し、その主張内容の差異を明らかにする。 |
学修目標 | 「人間の尊厳」理念が、思想的にキリスト教によって確立されながらも、近年以降の世俗化の過程を辿るうちにどのように理解が変貌を遂げていったかを探る。そしてそれは、現代、国家権力濫用の歯止めといった役目から、ハイテクノロジーの暴走を歯止めする役割へと意義の変遷が見られることを学ぶ。こうした中で、自由を授かった「人間の責任」の重さを考える。 |
講義計画 | 授業の流れは以下の通り。 (1) 「人間の尊厳」という言葉の意味 (2) 古代ギリシア・ローマ期での萌芽 (3) 聖書の説く「人間の尊厳」 (4) イマゴ・デイとペルソナの意義 (5) ルネッサンス期の尊厳理解 (6) ルターによる革新的理解 (7) デカルトとパスカルの尊厳理解 (8) カントの目的自体としての尊厳 (9) フォイエルバッハとマルクス (10) ショーペンハウエルとニーチェ ⑪ E.ブロッホのユートピア思想 ⑫ リベラリズムの基本的人間観 ⑬ 人間中心主義と生命中心主義 ⑭ H.ヨナスの「責任原理」 ⑮ 定期試験 |
評価方法 | 成績の評価に際しては、中間期を見計らって実施する小テストと、定期試験の成績結果、及び、毎回の授業への出席を重視し、総合的に判断する。配点は小テスト20%、定期試験を80%とする。 |
テキスト | レジュメを配布する。なお、参考書として、ホセ・ヨンパルト『人間の尊厳と国家の権力』(成文堂)を薦める。 |
その他 | この科目は、次の JABEE 対応コース「情報技術専修コース」学習・教育目標に対応する。(A) |