南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
樋口 浩造
他の科目との関連
履修対象学科
副題
講義内容  異文化(=他者)との出会いは、異文化を鏡とした自文化(=自己)との出会いでもある。他者の表象は、常に自己の位置の確定を伴う。「日本」が西洋近代世界に組み込まれて以後、再生産され続けた「日本文化論」は、対西洋認識と表裏をなすものとして存在している。「日本文化論」は一方で対西洋としての自己像を提出するが、もう一方で「遅れた」「野蛮」を排除する「文明」としての自己像をも構成する。自己と他者(自文化と異文化)を区別することによって成立する「日本文化論」を、戦後の批判的研究を中心に紹介・検討する。
学修目標 「文化」研究の問題をオリエンタリズム批判の文脈で理解し、日常の中にある問題を発見する。
講義計画 第1回 「文化」を語ることの諸問題
第2回 E. サイードのオリエンタリズムをめぐって(1)
第3回          〃        (2)
第4回          〃        (3)
第5回 P. ブルデューの卓越化の装置としての「文化」について(1)
第6回              〃            (2)
第7回 アジアの中の日本文化 (1) ビデオスタディーとして
第8回      〃     (2)      〃     
第9回 オリエンタリズム批判と文化研究(1) 冨山一郎
第10回         〃      (2) 子安宣邦
第11回         〃      (3) 姜尚中
第12回         〃      (4) 松田京子
第13回         〃      (5) 荒山正彦
第14回         〃      (6) 米山リサ
第15回 定期試験
評価方法 定期試験を基本にした総合評価
テキスト なし。毎回プリントを配布する。
その他 この科目は、次のJABEE対応コース「情報技術専修コース」学習・教育目標に対応する。(A)