南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
林  順子
他の科目との関連
履修対象学科
副題
講義内容 本講では、日本の近世史を扱う。現代社会の基盤の中には、近世において形成された社会体制や日本人的気質のなごりが、根深く残っている。それらは、当時の日本国内の事情や世界情勢の変化、それに対応する支配者、被支配者たちの動き、と、様々な要素が絡み合った結果の産物にほかならない。それは現代社会でも同じことで、私たちのつくる歴史が将来を築いていくのである。
この講義では、江戸時代の制度と様々な階級の有り様について、この地域の話題をまじえながら、話を進めていく。例えば織田信長や坂本龍馬などの有名人について語られることは「ない」ので、注意されたい。
学修目標 現代社会を過去から見る目を養うことを目標とする。
講義計画 第1回 講義の説明
<国際関係>
第2回 中近世の日本の国際意識−
第3回 “鎖国”という体制
第4回 日本人を見た異国人・異国人を見た日本人−衝突する文化−
第5回 交流する文化−北斎と伊藤圭介−
<天皇>
第6回 幕府と朝廷(1)−現世の権威と伝統的宗教的権威の併存−
第7回 幕府と朝廷(2)−共存の崩壊・庶民の動き−
<武士>
第8回 武士と将軍−武家の身分はどう決まる?−
第9回 武家の出世−今につながる年功序列と能力主義−
<村>
第10回 村の姿(1)−開発・自然との共存−
第11回 村の姿(2)−村の結束と崩壊・若者組の動き−
<商家>
第12回 モノとカネの動き−「金融工学」はここから始まる−
第13回 商家の盛衰−松坂屋、ミツカンの成功の背景−
第14回 「中部圏」の萌芽
評価方法 定期試験を基本に、任意提出のレポート(課題は講義中に発表)の点数を加算する。
テキスト 毎回の講義で、資料と、参考文献を載せたプリントを配布する。
その他