32396 応用解析学
|
選 |
|
秋学期 |
|
2 |
|
3〜4 |
|
杉浦 洋 |
他の科目との関連 | 微分積分学I・II |
他学科履修 | 可 |
副題 | 複素解析 |
講義内容 | この応用解析の授業では、複素解析を学ぶ。微積分学I・IIでは実関数の微積分を学んだ。複素解析は関数の定義域と値域を複素数に広げた、複素関数の微積分を扱う。2次方程式の理論は、解の範囲を複素数にまで広げて始めて完全で美しいものとなり、すべての方程式を自由に解けるようになる。同じように、微積分も対象を複素関数に拡張することにより、より美しく強力で自由な数学となる。 |
学修目標 | 1. 複素数列の極限、複素関数の連続性について理解している。 2. 複素微積分に関する簡単な計算ができる。 3. 複素微積分の応用について知っている。 |
講義計画 | 第1週 複素解析の展望(複素解析とこれまで学んだ数学との関係を易しく解説) 第2週 複素関数の微分(形式的複素微分、コーシー・リーマンの関係式、正則関数) 第3週 正則関数と複素微分(実初等関数の複素関数への拡張、微分公式) 第4週 初等関数(初等関数による写像、メービウス変換) 第5週 複素積分(路と積分、グリーンの定理) 第6週 コーシーの積分定理(正則関数の原始関数) 第7週 コーシーの積分公式(リューヴィルの定理、代数学の基本定理) 第8週 中間試験 第9週 複素関数の一様収束(項別積分、項別微分) 第10週 べき級数(収束半径、テイラー展開と複素関数の演算) 第11週 ローラン展開(ローラン定義と一様収束、初等関数のローラン展開) 第12週 孤立特異点(特異点の定義、初等関数の特異点解析) 第13週 留数(留数の定義、留数の計算法、定積分への応用) 第14週 指数関数と対数関数(写像の性質、定積分への応用) 第15週 定期試験 |
評価方法 | 授業中に行なうレポート20%、定期試験80%で評価する。 |
テキスト | 阪井章 応用解析(複素解析/フーリエ変換) 共立出版社 |
その他 | この科目は、次のJABEE対応コース「情報技術専修コース(情報通信学科・情報システム数理学科)」の学習・教育目標に対応する。(C) |