94001 総合政策の課題と方法
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必 |
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春学期 |
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吉川 洋子 上野 宏 藤本 潔 |
講義題目 | |
開講キャンパス | 瀬戸キャンパス |
講義内容 | 本講義では、現代社会が直面する問題、すなわち政策が要請される問題の総括から始める。その上に立ち、政策策定・執行・評価の方法を考える。政策目標の設定・解釈に当たっては公共選択論などだけでなく、本研究科の歴史・地域文明・国際社会科目と関連づけながら、価値観と方法の多様性に対する理解を深めていく。さらに政策の執行・評価においては定性的なものだけではなく、数量的分析技法をも取り入れ、現実問題に応用できる基盤を習得させる。 [オムニバス方式] 吉川担当分:政策学の問題発見から解決に至るプロセスを検討しながら、政策の策定・執行・評価に関する方法論を学習する。 上野担当分:経済政策の基礎的方法論について講義する。 藤本担当分:科学的裏づけおよび合理的根拠に基づいた政策目標の設定や政策提言について、現実の事例、特に環境問題に応用させながら学習する。 |
学修目標 | 吉川担当分:政策科学の基礎理論の概要を理解させる。特に、政策プロセスの政治的側面について、政治学の方法論を用いて分析するための知識を修得させる。 上野担当分:経済学的アプローチによる政策プロセスの基礎を修得させる。 藤本担当分:科学的・合理的根拠に基づいた政策提言・立案の重要性について認識する。 |
講義計画 | 1. 本講義の進め方に関するガイダンス 2. 図書館講習(論文検索のためのデータベース利用法など) 吉川担当分 3. ポリシー・サイエンス(政策科学)の成立とその目的 4. ポリシー・サイエンスの研究成果の複雑性と学際的な方法論 5. 総合的なアプローチによるポリシー・プロセスの事例研究(1) 6. 総合的なアプローチによるポリシー・プロセスの事例研究(2) 上野担当分 7.政策工学と政策プロセス、経済学の概念・方法と総合政策学 8.経済政策を最適化問題として定式化する:市場機構とその問題 9.非パレート均衡解:ゲームの理論 10.法と経済学;社会的厚生関数と公共選択 藤本担当分 11.現代社会における環境問題と総合政策的アプローチ 12.合理的根拠(科学的裏づけ)に基づく政策立案と実効性 13.政策提言をめざしたプロジェクト計画の立案(1) 14.政策提言をめざしたプロジェクト計画の立案(2) 15.定期試験およびレポート |
評価方法 | 担当者3名の平均点で評価する。それぞれの評価方法は以下の通り。 吉川担当分:レポート80%、討論への参加姿勢20%。 上野担当分:定期試験を中心とする(100%)。必要な場合は、クラス討論・出欠状況も加味する。 藤本担当分:レポート70%、出欠状況20%、討論への参加姿勢10%。 |
テキスト | 吉川担当分:宮川公男『政策科学入門』第2版、東洋経済新報社、2002年、『総合政策論のフロンティア』など。 上野担当分:参考資料を適宜配布する。 藤本担当分:『総合政策論のフロンティア』。 |
その他 | 講義の順番は変更もあり得る。初回授業時に講義日程について連絡する。 |