南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
1
担当者
奥山 倫明
他の科目との関連
履修対象学科
副題
授業概要  人類が継承してきた文化には、人々の宗教心が深く関わっている。そのために、現代世界の社会や文化を理解するには宗教に関する理解が不可欠である。また、キリスト教がもつ価値を正しく評価するためには宗教そのものの理解が必要である。本講義では、宗教理解への入門として特定の宗教を取り上げるとともに、宗教現象の分析を通じて、宗教がもつ文化的・社会的意味、宗教と人間観・世界観の関係について考察する。この講義を通じて宗教に対する理解を深めるための基礎的な枠組みを修得することを目指す。
学修目標  受講者として予想しているのは、カトリック信徒でも、キリスト教徒でも、その他の自覚的な信仰者でもなく、主に、自分は宗教とは無縁だと考えている学生である(ただし、さまざまな程度における信仰者の受講も歓迎する)。宗教に関心がない学生、あるいは宗教に疑問や批判を抱いている学生が、他者の宗教にいかに接したらよいのかを、映像資料等を用いて、ともに考えてゆく。
 予習の際に教材を丁寧に読み解いておくことが、授業参加の前提である。授業では、映像資料の内容把握、グループディスカッションへの積極的な参加、自分の意見表明と他の人々との意見交換を実践してゆく。積極的な授業参加を通じて、他者の宗教をどう捉えるか、一人一人が自分で考えることを目標とする。
授業計画 1、 イントロダクション−宗教をどう捉えてきたか?
2、 信仰者の声を聞く
3、 信仰者と非信仰者の距離
4、 異なる宗教間の対立
5、 異なる宗教間の和解
6、 宗教間対話と宗教協力
7、 宗教と人間関係
8、 宗教と社会実践
9、 非信仰者にとっての信仰の意味
10、まとめ
以上の単元を、それぞれ1〜2回の授業で取り扱う。
評価方法 出席(25%)、レポート(25%)、試験(50%)による総合評価
テキスト ロジェ=ポル・ドロワ『娘と話す宗教ってなに?』現代企画室、2002年
その他