00504 宗教に見る人間の尊厳4
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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寺尾 寿芳 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 知・信・死 |
授業概要 | 人間であるかぎり死は免れえない。古代から現代に至るまで哲学や信仰といったアプローチを含めて人間は、なんとか死を理解し、それを克服しようとして努力と工夫を重ねてきた。本講義では歴史の流れを配慮しながら「人間の尊厳」を「死者の尊厳」さらには「死に往く者の尊厳」と理解する。そのうえで主にキリスト教(ことにカトリック)の立場から、現代人にとって喫緊の課題である死への取り組みに至る道程を概観してみたい。 |
学修目標 | 1.死を忌避するのではなく、人間らしい生を全うするために欠かせない契機として、「死の学び」の基礎 を身に着ける。 2.死の問題はきわめて深く鋭い問いかけと複雑な背景を持っており、既定の「正解」が存在しない。本 講義を通じて主体的に考えることができるよう努める。 |
授業計画 | 1. オリエンテーション 2〜3. 理性から知性へ——真の教養とは 4. 死への想い——ソクラテスと霊魂 5〜6. 聖書の死後生観——古代:旧約と新約 7〜9. 天国・地獄・煉獄——中世:キリスト教と死後の世界 10〜12. 安楽死・尊厳死・脳死——近現代:カトリック教会の見解 13〜14. 死に往く者への配慮——スピリチュアル・ケア |
評価方法 | 平常点(30%)、試験(形式未定、70%)による総合評価。なお欠席数が授業予定総時数の三分の一を超える場合、欠席過多のため失格となるので注意すること。 |
テキスト | 特定のテキストは使わない。必要に応じてプリントを配布する。参考文献は講義のなかで適宜紹介する。 |
その他 | 授業計画に関しては、受講者数、受講生の関心、進捗状況等により若干変更する場合がある。評価方法に関しても、諸状況を考慮し配点比重等を変更する可能性がある。なお、本講義においては主体的なノートテイキングが必須である。また受講者が高校履修程度の日本史・世界史・公民(倫理社会)の知識をすでに持っているという前提で講義を進める。講義中のパソコン使用を禁止する。 |