00514 哲学・倫理学における人間の尊厳3,4
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選必 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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中野 清 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 〈そこにいるのは誰か〉を哲学する |
授業概要 | 現代において「人間の尊厳」の理念はけして自明のことではない。社会の現実の中で、日常の人とのかかわりのなかで「人間の尊厳」を声高に叫んでみても、いったいそれが何の役に立つというのだろうか。それは絵空事にすぎないのではないかとは、だれもがいだく疑念である。本講義は、人が人に「誰か」と問いかけるささやかな場面のなかに、尊厳ある一個の人間が誕生することを見定めようとするひとつの試みである。それはこの理念の原点をさぐることでもある。受講者自身が「人間の尊厳」の理念を自らの体験と思いをとおして哲学することをめざしている。 |
学修目標 | 1.「人間の尊厳」の理念と課題に気づく 2.他者との関係のなかにある自分の意味に気づく 3.自分の思うところを吟味しみずからの答えを見つける |
授業計画 | 序 1.授業案内。「哲学する」ための方法 2.問題はなにか I 「そこ」という空間〜ことばへのまなざし 3.コソアド空間(ことばの空間) 4.人身(からだ)の空間(生きられる世界) 5.人称(ペルソナ)の空間(自-他の関係) II 「いる」と「ある」の差異〜内的時間へのまなざし 6.モノ・コト・ヒト 7.生命といのち(とどまる時間・動く時間) 8.誕生(創生)と死 III 〈誰か〉とは誰のことか〜人称へのまなざし 9.人・個・ペルソナ(〈誰か〉の別名) 10.不定の誰かと特定の誰か 11.あなたは誰? わたしは誰? 12.「誰かの前」にいること IV 呼びかけの声 13.呼びかけと応答(誰かへの責任) 14.祈りと希望(人を愛するということ) 15.定期試験 *なお、毎回その日のテーマに即した200〜400字程度の課題文の提出をもとめる。 |
評価方法 | ・毎週課す〈テーマ課題文〉は10回以上提出すること、また第8週または第9週に行う〈中間試験〉の解答文を提出することを単位取得の必須条件とする。 ・出席と中間試験提出(30%)と定期試験(70%)で総合評価する。 |
テキスト | 担当者が適宜プリントを用意する。 |
その他 |