南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
沢登 文治
他の科目との関連
履修対象学科
副題 現代法制度に見る人間の尊厳
授業概要  本講義では「人間の尊厳」を法との関わりにおいて考察する。そのために、社会生活に欠くことのできない法制度の諸相やその思想的根拠を考察し、「人間の尊厳」が法的にどのように具体化されているかを学ぶ。また刻々と変化しつつある社会情勢において生起してくる様々な人権問題の解決のための法的措置の有効性と限界について学び、これからの法制度や法哲学の課題について検討する。
学修目標 現代社会を規律する諸制度・諸法律は、確かに民主主義的プロセス=国会によってまたはその承認を得て構築され、維持されています。しかし、その制度が民主的につくられているということと、その制度がすばらしいものであるということとは、別次元の問題ですから、果たしてこの制度この法律がすばらしいものかどうか、個々に検証しなければならないでしょう。そのような検証を行い、すばらしくないならすばらしく、すばらしいならよりすばらしくしていかなければなりません。ではいかにして、すばらしいかすばらしくないかを検証するのでしょうか。その視点の一つが、本学の建学の精神である「人間の尊厳のために」です。この授業を通じて、さまざまな制度や法律が、「人間の尊厳」に適合的なのか否かを検証できるようになることが、最終目的です。
授業計画 法および法制度と「人間の尊厳」との関係について、具体的問題や事例をふまえながら考察し、「人間の尊厳」を実現するために、どのような改革を考えていかなければならないかを、ともに考えていきましょう。細かな計画および内容は、授業初回にプリント集とともに提示しますが、およそつぎのテーマについて順番に、2・3回ずつで授業を進めていく予定です。
1、死刑と「人間の尊厳」(第1回〜第4回)
2、刑務所と「人間の尊厳」(第5回〜第7回)
3、更生をめぐる現在の議論(第8回〜第10回)
4、犯罪被害者の救済と「人間の尊厳」(第11回〜第13回)
5、まとめ(第14回)
評価方法 毎回のコミュニケーションペーパー(60%)と授業への参加度(40%)で総合評価します。
テキスト なし。(プリント集を配布する予定です。)
その他