00551 性と生命における人間の尊厳1
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選必 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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l口 吉隆 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 人間の性と結婚の倫理 |
授業概要 | 本講義では「人間の尊厳」に関連して、性や生命の問題を倫理の観点から考察する。そのために、従来の生命観がいかなるものであったかを検討し、また現代を性と生命に対する考え方が著しく変化しつつある時代として捉え、この変化に関わる様々な要因、たとえばジェンダーの問題や性意識あるいは結婚観の変化を考察し、また急激な進歩を遂げている生命科学や医療技術のあり方、そしてそれに呼応するかたちで展開している生命科学論や生命倫理学の内容がいかなるものであるかを検討する。 |
学修目標 | 人間の性の領域での諸問題を学びながら、人間の生きる意味を問いかけ人間の尊厳が人間の生と性に深く関わっていることを人格的な愛の視点から理解できるようにする。 |
授業計画 | 人間の性の生物学的理解と人間学的理解に基づいて、男女の出会いの意味、性と愛における人格的対話、結婚における人間形成を学ぶ。聖書とキリスト教の伝統的な教えを踏まえて、現代の生命科学および生命倫理の視点から性と結婚また家庭の倫理問題を取り扱う。 1.人間の性とは何か。人間の相互愛の視点から人間の生に位置づける。 2.人間の性的成熟と人間の成長との関連で責任の倫理を説く。 3.人間の性の在り方と種々の性的現象を検証する。 4.夫婦の誓約に基づく相互の愛と忠実の共同体である結婚および新しい生命に対する責任を考察する。 5.女性の尊厳や子供の権利または家庭の社会的役割を問う。 6.人間の生命の出産と生殖過程への人工的介入の可能性(人工授精、体外受精)、避妊や人工妊娠中絶とそれらの倫理性を検討する。 |
評価方法 | 講義への積極的参加40%及びレポート提出60%による。 |
テキスト | 浜口吉隆編著『人間の性と結婚の倫理』に基づく。 |
その他 |