06516 ことばとは6
|
選必 |
|
秋学期 |
|
2 |
|
1〜4 |
|
斎藤 衛 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | |
授業概要 | 我々は、日本語の話者であり、明らかに日本語の知識を持っている。我々が持っている日本語の知識とはどのようなものであるのか。我々はその知識をどのように習得したのか。また、日本語の話者にとって、なぜ外国語の習得はむずかしいのか。本講義では、日英語の具体的な文法事象を検討することによって、これらの問いを追求する。日本語の動詞活用、アメリカの「標準英語」と「黒人英語」の比較、日英語関係節の比較等を題材として取り上げる予定である。 |
学修目標 | 文法分析の基礎を学ぶことによって、人間言語の基本的な仕組みを理解することをめざす。言語間や方言間の相違についても、偏見に基づく感情論を否定して、客観的に考察しうる視点と知識を身につける。 |
授業計画 | 1.「人間性の鏡」としての言語:言語研究の目的 2.言語知識と言語習得:音韻と文法 3.人間言語の音体系(I):母音と子音 4.人間言語の音体系(II):音素と音韻規則 5.日本語の動詞活用にみられる音韻規則 6.方言と「標準語」(I):「ら抜き言葉」、「え入り言葉」を中心に 7.方言と言語変化 8.方言と「標準語」(II):「黒人英語」を中心に 9.文法知識の生得性(I):言語類型論からの考察 10.人間言語に共通する文法的特徴 11.文法知識の生得性(II):言語習得論からの考察 12.日英語間にみられる文法上の相違 13.言語間の相違と幼児の言語習得プロセス 14.人間の言語とは:総復習とまとめ 15.定期試験 |
評価方法 | 筆記試験(100%) |
テキスト | 特に指定しない。必要に応じて資料を配布する。 |
その他 |