南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
中 裕史
他の科目との関連
履修対象学科
副題 「満州」を描く文学
授業概要  1932年に建国され、1945年に瓦解した満州国。長い歴史の時間からみれば流星のような存在でしかないけれども、満州国の意義は実のところ決して小さくはない。一応の近代化を果たした日本の政治、経済、思想のエネルギーが、次なる目標を定めあぐねいていたときに、新たに中国大陸に登場したのが満州国なのであった。いわば近代日本の発展の一形態として、満州国はあるべきであった。本講では、主に満州と関わりの深い日本作家の作品に依って、満州の理想と現実、そこに露呈する近代の様々な問題を検討する。
学修目標  「満州」あるいは中国東北地方の20世紀とはどのようなものであったかを知ること、および、当時を生きた人々の抱えていたさまざまな問題を考えてみること。
授業計画 1   中国東北地方の現況と歴史の概観
2〜6 「満州国」建国をめぐる状況について
7   小レポートの提出・検討と「満州」文学の概観
8〜9 中国・朝鮮作家の作品について
10〜14 日本人作家の作品について
15   定期試験
評価方法  平常点(毎回提出の簡論と小レポート)を60%、定期試験を40%とする。
テキスト  プリント配布、参考文献は適宜指示する。
その他