南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
大塚 達朗
他の科目との関連
履修対象学科
副題 食の考古学──粒食文化の世界を考える
授業概要  日本人が米や雑穀を食すようになったこと(粒食文化)がどれほど大事なことであったかを考古学及び文化史的に明らかにし、食の安全という問題に取り組める視点を学生と教員で考える。
学修目標 (1)農耕とは何かを学ぶ。
(2)食器の変遷を学ぶ。
(3)食材の変遷を学ぶ。
(4)食文化の変化と日本社会の変化を学ぶ。
(5)食の安全とは何かを一緒に考える。
授業計画 (1).なぜ食文化なのか(講義全体のガイダンス:人類学博物館にて)
(2).粒食と粉食−(1)米・雑穀と麦の食べ方の違い
(3).粒食と粉食−(2)農耕文化と都市/都城
(4).日本人とはだれのことか−(1)箸と匙から
(5).日本人とはだれのことか−(2)椀と皿から
(6).日本人とはだれのことか−(3)飯碗を喰らう日本人
(7).食文化の分類学−中間的まとめ
(8).卑弥呼の食卓・大王の食卓−手持食器・置食器
(8).縄紋人と食事−ドングリ・シカ・イノシシ
(9).天皇による肉食の禁止と解禁
(10).脚気論争−洋食の定着
⑪.学校給食−牛乳が危ない
⑫.食事の風景−(1)膳と卓袱台
⑬.食事の風景−(2)個食・孤食
⑭.私たちの食文化を考える(講義のまとめ)
⑮.定期試験(レポート)
 この授業では、必要に応じて小レポートを課し、また、人類学博物館で展示資料を検討する。実物資料を手にとって扱うので、学生は真剣な態度で参加することが求められる。
評価方法 出席状況10%、小レポート40%、レポート50%により評価する。
テキスト 必要に応じて資料集を配布する。
その他