南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
池田 洋子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 日本近代絵画史
授業概要 江戸時代後半に解禁になった西洋書物特にオランダの書物の挿絵を通して絵画の写実的表現に見開かれた目は、西洋絵画技法を科学と考えてその技法の修得を目指したが、書物からの学習でなかなか成果が上がらなかった。開国後、西洋人から直接指導を受け、また西洋の国々への留学学習から、絵画に関して単なる技法を超えた芸術表現の問題へと画家の意識が発展していった。一方、古来からの日本美術の価値に気付いた人々は新しい日本画を模索し創作していった。絶え間ない海外からの新しい芸術運動の情報の波に晒されながら、自らの芸術の形を求めて作品を創作していった画家たちの様相を、作品を中心に時代背景や芸術運動との関わりにも言及しながら講義する。
学修目標 日本近代の画家たちの作品を通して 作品理解の方法と日本近代絵画史の展開を修得する。
授業計画 1.18世紀江戸時代洋風絵画:秋田蘭画
2.幕末の江戸文人画:谷文晁と渡辺崋山
3.明治初年から10年ごろの洋風絵画:高橋由一
4.日本画の誕生前夜:狩野芳崖 (岡倉天心・フェノロサ)
5.東京美術学校:菱田春草・横山大観
6.明治美術会:浅井忠
7.新しい洋画:黒田清輝
8.京都の絵画界:竹内栖鳳
9.文部省美術展覧会ごろの洋画:青木繁
10.大正初期日本画:今村紫紅
11.大正初期洋画:萬鉄五郎
12.大正前衛絵画運動:村山知義
13.大正期京都日本画:村上華岳
14.海外で活動の画家たち:佐伯祐三、国吉康雄
評価方法 ●筆記試験またはレポート試験により以下の項目について評価する(90%)
 (1)作品の特徴(モチーフ・色彩・構成・造形意図など)の理解度
 (2)時代の特性の理解度
●出席も考慮する(10%)
テキスト カラー版『日本美術史』監修辻惟雄 美術出版社
その他