09508 博物館学III
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秋学期 | |
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2 |
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1〜3 |
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小池 富雄 |
他の科目との関連 | 博物館学I・II、博物館実習、教育原論A、視聴覚メディア論、生涯学習論 |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 実践的立場からの人文系博物館における資料論及び経営論 |
授業概要 | 博物館学I・IIを受けて、博物館資料の活用・博物館経営の実際と理論を国内外の人文系博物館や古美術館の実例に即して述べる。 近年、日本の博物館の総数は倍増したが、経営や展示内容に問題を抱える館は多い。建物は出来たが内容的魅力に乏しい、との批判も多い。原因の背景には、単に博物館側にのみあるのではなく、高度余暇社会に移行しつつある日本社会にある。有効対策の一つとして、博物館の中で活躍する人材、つまり優れた学芸員の育成が望まれる。博物館見学会も講義時間内および休日に実施する。 |
学修目標 | バブル経済崩壊後の日本の博物館と学芸員のあり方は大きな転換期を迎えている。優れた学芸員の活動と博物館の在りかたを受講の諸君と共に考えたい。 |
授業計画 | 1.この講義を受けるにあたってのガイダンス。博物館見学のしかた、レポートの書き方、ポイントを指導。 2.日本の博物館の現状と課題。問題意識の提起。 3.博物館資料の収集 A寄贈B寄託C購入の実際 4.博物館資料の保管と整理 分類と台帳カタログ作成 5.博物館資料の保管と整理 排架と保存 6.博物館資料の保存と修復 絵画・書籍及び複製製作 7.博物館資料の保存と修復 工芸品(陶磁器・染織等) 8.博物館資料の展示と立案 照明・空調および解説ラベル 9.博物館資料の輸送と梱包 借用、貸与の心構えまで 10.博物館資料の調査研究 意義・方法・目的 11.博物館経営の行財政制度 転換期を迎えたミュージアムマネージメント(独立行政法人と指定管理者制度) 12.博物館経営:組織設備論 海外や国内公私立の例 13.博物館経営:教育普及と広報活動 意義と目的 14.博物館経営:友の会とボランティア活動 意義と事例 15.定期試験 |
評価方法 | 期末の定期試験と各自の実地見学によるレポート。テーマ及び論じるべきポイントについては講義の中で指定する。定期試験 70%、レポート 20%、出欠カード裏面による小テスト 10%。なお、不必要な欠席を慎むのは、学芸員資格をめざす者として当然である。 |
テキスト | 必要に応じてプリントを配布する。 |
その他 | この科目は、遠隔授業科目である。瀬戸キャンパスで受講を希望する場合は、瀬戸キャンパスの科目コード「08508 博物館学III」で登録すること。 |