南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
MARX Hans Jurgen
他の科目との関連
他学科履修
副題 世の終わりと人の最期—
授業概要 歴史は前向きに展開していくプロセスであり、人生もやり直しのきかない一回限りのチャンスであるという終末思考はユダヤ教、キリスト教、イスラム教に共通である。本講ではまずこの終末論的思考の独自性を明らかにするため、古代西洋にも共通であった輪廻の発想をみたうえ、近代進歩主義の展開と問題性を明らかにする。次に歴史の行方や人生にかかわる旧約聖書とユダヤ教伝承の主要な思想を確認したうえ、イエスまた初代キリスト教がそれらの問題をどう理解していたかを示したい。さらに聖書以降のキリスト教伝承の中で世の終わりと人の最期にかかわる教理がどのように発展していったかを確認し、最期にキリスト教信仰を前提とするならば聖書や教理の思想が現代に生きる人には何を意味するかを問い質したい。
学修目標 各授業の内容(第14講義を除く)を自分なりにまとめ、学期末試験で最低解答用紙1枚程度は論述できる力をつける。
授業計画 1. 輪廻対終末思考
  1. 1. 仏教徒古代西洋            (第1講義)
  1. 2. 進歩主義の問題            (第2講義)
2. 旧約聖書とユダヤ教伝承
  2. 1. 歴史の行方              (第3講義)
  2. 2. 個人の生と死             (第4講義)
  2. 3. 死の行方               (第5講義)
3. 新約聖書
  3. 1. 福音の要               (第6講義)
  3. 2. イエスの死と復活           (第7講義)
  3. 3. 世の終わり              (第8講義)
4. 教理伝承
  4. 1. 歴史の行方              (第9講義)
  4. 2. 地獄                 (第10講義)
  4. 3. 煉獄                 (第11講義)
  4. 4. 天国                 (第12講義)
5. 神学的考察
  5. 1. 代表的試み              (第13講義)
  5. 2. 死と復活               (第14講義)
上記計画は講義の進行状況や受講者へのより適切な対応の必要性により、変更されることがあります。
評価方法 筆記試験(80%)、出席、授業態度など(20%)から総合的に評価する。ただし南山大学履修規定第16条、第19条および人文学部履修要項8により、欠席過多の場合は失格となり、単位修得はできません。
テキスト 講義録プリント配布(講義終了時)
その他